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3話 サイド:金山
ケツが痛い。今朝、水沢に犯されたから。
授業中、机に伏せて耐える。痛みに、ではない。その快感にだ。じくじくと、内側から湧き上がる快感に、朝何度も出したのにそこは硬く勃ち上がっている。
水沢に殴られたい。傷付けられたい。犯されたい。
学校では俺が水沢を殴る番なのに、早くも放課後の事を思って一人で気持ち良くなっている。トイレに行って抜いてしまいたいが、俺の後方の席にいる水沢にバレてしまう。そしたら、どんなお仕置きをされるか分からない。
いや、それも良いかもしれない。そう思って、授業を途中退席した。
「ふっ、く、ぅん、」
教室から離れたトイレに籠もって、自らの陰茎を弄っている。
足りない。もっと痛みがほしい。そう思い、まだ傷の癒えない後ろへ指を二本入れる。
「んんっ!」
ビリビリとした痛みに、それだけでイってしまいそうだ。
後ろは自分で開発していたし、期待もしていたが、これでも抱かれたのは今日が初めてだったのだ。水沢がくれたのは痛みしか感じない、最高のセックスだった。
朝を反芻し、太いのがほしくて指を四本に増やして無茶苦茶にかき混ぜる。痛みで冷や汗が止まらない。それでもそこは張り詰めていて、もう限界だ。
「金山」
「っ!!」
扉越しに声を掛けて来たのは、水沢。何故と思うけれど、身体は勝手に鍵を開けて、下半身を露出したあられもない格好で水沢を招き入れる。
「ふっ、やっぱり一人でしてたんだ」
「っ、ごめ、なさい、」
「悪い子だね? 後ろ向きな」
後ろを向いた瞬間、腰を固定されて、欲していたものが挿入ってくる。生傷が開く痛みと、ケツを伝う熱い液体。それが何なのか、理解した瞬間にイっていた。
「あんっ、んん〜〜!」
「お前早いって」
水沢に嗤われるが、それすらも気持ちが良い。
何度も出入りを繰り返し、肛門の激痛に生理的な涙が浮かぶけれど、心は歓喜している。水沢は俺の望むものをくれる。痛み、暴力、セックス。
俺たちの関係が何なのかなんて、考えても無駄な事だ。恋人でもなければ友達すらないのだから。
「んっ、あ、んぁっ、」
「何回出せば気が済むんだ?」
腰を打ち付けられる度、先走りか精液か良く分からないものが噴き上がる。
ただひたすらに気持ちが良くて、水沢が果てるまで、何度もイき続けた。
「あーあ、血だらけ」
「はぁ、はぁ、」
「お掃除して」
久しぶりにそちらを振り返ると、水沢のそこは俺の血でグロテスクな状態になっていて、要求されるまま陰茎をしゃぶる。自分の体内に入っていたと思うと吐き気もするが、それよりも水沢のを舐められる事の方が嬉しくて、喉の奥まで飲み込む。すると、頭を押さえ付けられて、思い切り腰を打ち付けられる。
「んぐっ、ぐっ、ぅ、」
「噛むなよ」
苦しさに涙をボロボロと零しながら、噛まない様に必死になる。そして、自分のそこがまた熱を持っている事に気付く。
何度も何度も喉を犯されて、苦しいはずなのに気持ち良くて、喉の奥に苦い体液を受け止めながら、一度もそこに触れずに射精した。
「う、」
「吐かないんだ」
大きな質量が口から出て行った時、思わず吐きそうになったけど、気合いで抑えて精液ごと飲み込む。だって、吐いたらもったいないじゃないか。
「こんなに血が出てたら、女みたいにナプキンが必要なんじゃないか?」
「⋯⋯」
下着を穿こうとしたが、ケツからの出血が止まらなくて、トイレットペーパーで押さえていると、そう言われて顔が赤くなる。
「生理があるって事は、中出ししたら妊娠しちゃうのかな? 金山くん」
あからさまな表現をされて、俺にはあり得ない事なのに何故か恥ずかしくて、そしてまたそこに熱が集まるのを感じる。
「ふっ、お前も相当だよな」
「んっ、あっ!」
革靴でまだむき出しのそこをごりっと踏まれ、痛みに完全に勃ち上がってしまう。
「また硬くしただろ」
「あっ、あっ!」
体重を掛けて踏まれて、折れるのではないかと言う恐怖心と、ボロボロに扱われる快感がせめぎ合い、気持ち良さが這い上がる。
「んっ、んあっ!」
「おしまい」
「えっ、」
そこから足が離れて行き、行き場の無くした快感がもどかしい。
「このままじゃ靴が汚れるし、お仕置きにならないだろ」
「っ!」
そうだ、お仕置きなのだこれは。無意識に涙が流れる。
「俺の家に来るまで、イかないでいられるかな?」
「⋯⋯」
水沢の家まで、この中途半端な状態で我慢しなければならない。辛くて、辛くて、気持ちが良い。
「何、笑ってるんだよ」
無意識に笑っていたらしい。俺はまともじゃない。それは分かっている。
それでも俺の望みを叶えてくれる水沢を、心の底では愛している。
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