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第20話

校舎裏に2人の息遣いだけが響く。 暗くて湿っぽいここで俺とヒロはキスをするようになった。 煙草と友人とのキス、誰にも言えない秘密が増えていく。 煙と快楽が俺の酸素を奪う。 この苦しみだけが俺を救ってくれる。 こうしているときは、怪我のことなんて考えずにすんだ。 「ん、んんん」 ヒロの舌はゆっくりと俺の舌先を導く。 初めは舌先を合わせて、次に歯列をなぞる。 薄く開いた歯列が俺を中へと誘う。 誘われるままに俺は舌をすすめるとヒロの舌が絡めとる。 柔らかく舌を吸われて肩が震える。 やられっぱなしは悔しいから、俺はなんとかヒロの弱いところを見つけようと舌を動かす。 舌先が上顎に触れたとき、ヒロは声をもらした。 「つ、、。」 やった、見つけた。 俺は得意になって上顎を舐めつける。 ヒロは本当に弱いらしくさっきよりも動きがぎこちない。 するとヒロの手が俺の下半身へとのびる。 「キスだけで勃っちゃうなんて、弱すぎじゃない?」 意地悪そうな笑みを浮かべてヒロが尋ねる。 今までこんな刺激に慣れていなかった俺は、すぐに下半身に血が集まる。 バレていないと思っていたから恥ずかしい。 耳が熱をもつ。 「しょうがないだろ、トイレ行くからどけよ。」 恥ずかしさを誤魔化すために俺はヒロを精一杯睨みつける。 けど生理的な涙を浮かべた俺が睨んでも怖くない。 ヒロは依然として俺の前にいる。 速く退けよ、友達に勃ってるとこなんて見られたくない。 俺はヒロを押し除けようとヒロの胸板に手をあてる。 と、ヒロは俺の手を掴む。 「寂しいこと言うなよ。俺が手伝ってやるからさ。」 そう言って俺の陰茎を握った。 他人に触られたことなんてないから、そのあまりの刺激に驚く。 ヒロの手は優しく俺のを包み込んだ。 そして上下にしごかれる。 ヒロの長い指や、手の平の感触が直に伝わってくる。 熱い、溶けそう。 俺は上手く立たなくて倒れそうになったのをヒロが支える。 俺はヒロに縋り付いて必死に耐える。 先に熱が溜まってきた。 やばい、イく。 パタリ 白濁が地面に落ちる。 粘着質な液体は吸収されずに土の上に留まり続けた。 それが俺達が何をしたかを俺に知らしめる。 これはもう友達なんかじゃない。 なんでこんなことしたんだよ。 こいつは今どんな顔して俺のことみてるだろう。 俺が顔を上げると、ヒロは指についた俺の精液を舐め取っていた。 舌が赤い。 その光景に俺の目は釘付けになる。 「今日さ、俺んち来ない?」 行ってしまったらもう二度と友達なんて戻れない。 まだ引き返せるって俺の理性は警鐘を鳴らす。 けど酸欠の体は正しい判断なんてさせてくれない。 頭は勝手に頷く。 煙とヒロで俺の体は満たされていった。

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