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番外編 ドノバンの休暇 3 ※
俺の家に帰宅するなり、玄関先でセルウィンに抱きしめられた。
鍵を閉める間もなく、体を弄られながらキスの嵐を受ける。
「んッ……! ま、待て……! お前、移動はどうしたんだ……? 隣国までは、片道だけでも一日かかるはずじゃ……」
「ああ、行きですか? ……途中で見かけた野良のワイバーンを少し躾けましてね。死ぬ気で飛ばせたら、意外と早く着きましたよ」
セルウィンは、俺の唇を食む合間に涼しい顔で答えた。
野良ドラゴンを服従させて移動手段に使うとは……こいつの執念、恐ろしすぎる。
「仕事をしている最中も……今朝見た、精液にまみれて乱れきったドノバンさんの姿が頭から離れなくて。……あんな無防備なあなたを一人にしておくなんて、我慢できませんでした」
「だからって、ドラゴンの背中で戻ってくる奴があるか……ッ、んぁ!」
呆れる俺の言葉を塞ぐように、再び唇が重ねられる。
舌が口内を蹂躙し、唾液が混じり合う音と、荒い鼻息が重なる。
そのままリビングへとなだれ込み、ソファに押し倒された。
シャツの下から手が滑り込み、胸を撫で始めようとして――セルウィンはふと動きを止めた。
「ドノバンさん、コルセットしてますか?」
「……あ、そうだコバムからもらったやつだ。そ、そうだコレのお陰でマシになってたが……本当に今日はもう無理だ!」
俺は必死に訴えた。
物理的に、腰も後ろも限界なのだ。
「へぇ……俺以外のプレゼントを身につけるなんて、挑発してます?」
だが、セルウィンの瞳が怪しく光った。
「んなわけねぇだろ!」
ブチィ! とすごい音がしたと思ったら、コバムのコルセットを無理やり引き千切るように外されてしまった。
お前のせいで俺の腰が死にかけてるのに、嫉妬を優先するのか。やばいやつだ、本当に。
「だからもう無理なんだって! く……口で……」
「えっ!? なんですか、はっきり言ってください」
セルウィンが食いついてきた。
俺は覚悟を決めて、羞恥に震えながら告げた。
「そ、その、口で……スるから、後ろは勘弁してくれないか」
ゆっくりとセルウィンの方を見ると、恐ろしいほどの満面の笑みを浮かべている。
これはセーフなのかアウトなのか、判別がつかない。
「ええ、仕方ありませんね。そんなに私のモノをしゃぶってみたいだなんて。ドノバンさんがしゃぶりたいというなら、是非、お願いしますよ」
「言い方!」
セルウィンがソファに深く腰掛け、俺を見下ろす。
俺はその足元の床に膝をつき、震える手でセルウィンのズボンに手をかけた。
セルウィンは興奮しているのか、荒い息を吐きながら、俺が作業しやすいように自ら腰を浮かせた。
カチャリ、とベルトを外す。
ズボンの前を寛げ、下着を引き下ろすと――
バンッ!
解き放たれた彼の分身が、弾かれるように目の前に飛び出してきた。
「ッ……!?」
改めて見ると、やはりデカすぎる。
血管を浮き上がらせ、赤黒く猛り狂うその質量は、人間の口に入るサイズを遥かに超えているように見えた。
昨晩は後ろで受け止めていたとはいえ、これを口で?
「……どうしました? 早く、くわえてください」
セルウィンが、待ちきれない様子で俺の頭に手を置いた。
俺は涙目になりながら、その凶悪な先端に唇を寄せた。
熱い。顔を近づけただけで、むわっとした雄の匂いと熱気が鼻をつく。
「……ん、む……」
俺は覚悟を決め、目の前で脈打つ熱い塊に、恐る恐る唇を寄せた。
先端を包み込もうと口を大きく開くが、張り出したカリの部分だけで口内がいっぱいになりそうだ。
舌先に当たる先端から、透明な我慢汁が滲み出しているのが分かる。
「く……っ、お、大きすぎて……入りきらな……っ」
咥えたままモゴモゴと弱音を吐き、上目遣いでセルウィンを見る。
こんなの無理だ、と言外に訴えたつもりだったが、セルウィンは楽しげに目を細め、俺の頭を撫でるようにポンポンと叩いた。
「大丈夫ですよ。ドノバンさんの口なら、入ります」
「ん……?」
「ほら、舌を出して。……裏側を舐めるように」
セルウィンは、俺の顎を指先でクイと持ち上げ、教えるように自身のモノを俺の下唇に押し付けた。
言われるがままに舌を出し、脈打つ裏筋に這わせてみる。
ザラリとした舌触りと、そこから伝わる強烈な硬度。
「っ、く……!」
俺の拙い愛撫に、セルウィンの腰がピクリと跳ねた。
彼は気持ちよさそうに目を細め、漏れ出る吐息を噛み殺しながら、俺の後頭部に手を回した。
「そうです、上手い……。次は、もっと奥まで……喉の奥を開いて」
セルウィンが俺の頭を掴む手に、じわりと力がこもる。
逃がさないという意思表示だ。
「んぐッ!?」
セルウィンがゆっくりと腰を浮かせ、強引に奥へと押し込んできた。
太い幹が唇を無理やり押し広げ、歯列をこじ開け、侵入してくる。
口の中が、彼の熱と匂いで満たされていく。
「ん、お゛、ぉッ……! 苦ひ、っ……!」
喉元まで先端が到達し、異物感に思わずえずきそうになる。
反射的に吐き出そうと口を離しかけたが、セルウィンの手がそれを許さなかった。
グイ、と頭を押さえつけられ、逆に奥へと導かれる。
「吐き出さないで。……ほら、頑張って。力を抜いて……飲み込んでください」
セルウィンの声は甘いが、その目は欲望でギラギラと輝いている。
俺が苦しげに眉を寄せ、必死に彼のモノを咥え込んでいる姿を見て、興奮を隠そうともしない。
「っ、はぁ……っ。いい顔だ……」
彼は恍惚とした表情で俺を見下ろしながら、容赦なく腰を使い始めた。
ズプ、ジュポ、オエッ……。
俺の口を性処理の道具のように扱い、自身の欲望を喉奥深くまで叩きつけてくる。
息ができず、生理的な涙が溢れて視界が滲む。
唾液が飲み込めず、口角からダラダラと垂れ落ちて彼の股間を汚していく。
「んぐ、ぅ……! む、ぐ……ッ!」
「そうです、その調子……。舌を絡めて……もっと吸って」
俺が苦しさで涙目になりながらも、必死に舌を動かして彼の言う通りにしようとすると、セルウィンはゾクゾクしたように身震いし、さらに腰の動きを激しくした。
もはや「教える」という建前はどこへやら。
ただ俺の口内を蹂躙し、自分の快感を最優先に貪っているだけだ。
だが、俺の頭をガッチリと固定し、自身の全てを俺の喉奥深くまで刻み込もうとするその執着心に、俺はどうしようもなく抗えないのだった。
「ッ、はぁ……っ、く……! 妄想なんかより、ずっと……破壊力がある……ッ!」
セルウィンが、耐えきれないというように天井を仰いだ。
俺の口内で熱が膨れ上がり、彼の腰の振りが小刻みに、そして速くなる。
「ん、ぐッ!?」
「ドノバンさん、出しますよ……っ、全部飲んで……ッ!」
「んーーッッ!!?」
拒否権などなかった。
セルウィンは俺の後頭部をさらに強く押し込むと、喉の最奥めがけて一気に白濁した熱を解き放った。
ドク、ドク、ドク……。
信じられない量が喉に注ぎ込まれ、飲み込みきれずに口端から溢れ出す。
「はぁ……っ、はぁ……」
ようやく解放されると、俺はむせ返りながら、だらしなく垂れた唾液と精液を手の甲で拭った。
口の中が生臭い。
だが、これで許してもらえるはずだ。
「……っ、これで、満足だろ……。もう、勘弁してくれ……」
俺は涙目で、セルウィンを見上げた。
ボロボロになった俺の姿を見れば、さすがに彼も満足して終わらせてくれるだろう。
そう思ったのだが――
「…………」
セルウィンは、俺の顔をじっと見つめていた。
その瞳は、満足するどころか、さらに濃く、暗い欲望の色を帯びていた。
俺の涙、赤く腫れた唇、口元に残る白い汚れ。
そのすべてが、彼の嗜虐心に火をつけてしまったようだ。
「……あんな可愛い顔で、許しを請うなんて」
「ひッ……!?」
「逆効果ですよ、ドノバンさん。……そんな顔を見せられたら、もっと汚したくなる」
セルウィンは、俺の襟元に手をかけ、シャツのボタンをブチブチと引きちぎるように開いた。
露わになった俺の分厚い胸板に、熱い視線が注がれる。
「口だけじゃ足りませんね。……こっちも使いましょう」
彼は俺の両腕を掴んで寄せ、無理やり胸の谷間を作らせると、まだ萎える気配のない自身の剛直を、その間に割り込ませた。
ヌルリ、と。
先ほど口内で吐き出したばかりの白濁と唾液が潤滑剤となり、胸の谷間に張り付くような音を立てて滑り込む。
「う、嘘だろ……? さっき出したばっかり……」
「足りませんね。……次は顔にたっぷりかけてあげますから」
「やめ、ろ……っ!」
抵抗も虚しく、再び俺の頭は彼の手によって捕らえられた。
逃がさない。今日という休日は、骨の髄まで俺をしゃぶり尽くすつもりなのだ。
「ほら、挟んで。……もっと強く寄せてください」
「ッ、ん……!?」
「手伝いますよ」
セルウィンは俺の手の上から自身の手を重ね、力任せに胸を寄せさせた。
筋肉質で弾力のある俺の胸肉が、彼の硬いモノを左右からギュウギュウと締め付ける。
「はぁ……っ、いい弾力だ。吸い付くようだ……っ」
彼は恍惚とした表情で、俺の胸に自身を擦り付けるように腰を動かし始めた。
硬い先端が、俺の顎や頬を時折かすめ、雄の匂いを撒き散らす。
「口も……休ませませんよ」
ヌプッ……。
胸で挟みながら、先端を再び口へと押し込んでくる。
悪夢のような二重責めが始まる。
俺はもう、抵抗する気力も残っていなかった。
「……ん、ぐぅ……っ!」
「いい声だ……。ドノバンさんの体、どこを使っても最高に気持ちいい」
セルウィンは俺の髪を乱暴に掴み、自身の腰を押し付けながら、熱っぽい声で囁く。
「はぁっ……あんたの全部、上も下も、私専用ですね」
「んぐッ!? が、はッ……!」
「そんな風に涙目で……私を見上げて、種をねだるような顔をするなんて。……本当に、男を狂わせる天才ですね、あんたは」
ただひたすら、喉の奥を突かれ、胸を擦り合わされ、涙と涎を垂れ流しながら、彼の欲望を受け入れ続けるしかなかった。
呼吸をするたびに、彼の匂いと味が俺の内側まで侵食してくる。
「見てください。……あんたの口の周りも、胸も、私の唾液と精液でベトベトだ。……酷い顔をしてますよ?」
「ぅ……、んんッ……!」
「もっと汚してやる。……私色に染まってしまえばいい」
……どれくらいの時間が経っただろうか。
最後は、宣言通り顔中にぶちまけられた。
視界が白く濁る中、俺はぼんやりと周囲を見渡した。
床には白い飛沫が飛び散り、ソファのカバーにも点々とシミができている。
(……あーあ)
俺は、現実から目を背けるように、天井を見上げた。
(せっかく今日、天気もいいから洗濯したのにな……)
綺麗になったはずのシーツも、カバーも、また洗い直しだ。
いや、そもそもこのソファ、もう買い替えたほうがいいんじゃないか?
そんな現実逃避をしている俺の耳元で、荒い呼吸を整えていたセルウィンが、ふと顔を上げた気配がした。
「……はぁ。いい眺めだ」
満足げな声。これでようやく解放される。
そう安堵しかけた俺の視界に、彼が舌なめずりをする姿が映り込んだ。
……その瞳から、熱がまったく引いていない。
いや、むしろ、俺の汚れた顔を見て、新たなスイッチが入ったかのように、昏く、深く濁り始めている。
「ドノバンさん。……顔も体も、綺麗にしてあげないといけませんね」
セルウィンの手が、俺の無防備な尻へと伸びてくる。
俺の背筋に、冷たいものが走った。
……まさか、これで終わりじゃないのか?
俺は己の未来(と腰の運命)から目を逸らすように、明日の洗濯の段取りを必死に考えるのだった。
(了)
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