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険しい眼差し──愛賀には怒っているように見え、眉を僅かに潜め、不安な眼差しで見つめていた。 何も言ってこない客に上がっていく心拍数。 胸が痛いぐらいに脈打ち、口から今にも心臓が飛び出そうになり、吐き気も覚え始めた時、「よしいいぞ」と不意に言われた。 何がと拍子抜けしていた愛賀だったが、今自分がしなければならないことを思い出し、両手をついて飲み始めた。 躾の一環としてただ飲ませることはさせず、次の命令が下るまで勝手に飲ませない躾をさせたかったのだろう。 目の前に置いていたからとはいえ、すぐに飲まなくて良かった。 飲みたい気分ではなかったはずなのに、一口飲んだ時、飲みたくて仕方ない衝動に駆られた。 こちらの様子を伺うように見てきたあの眼差しの緊張のせいだろう。 舌を出してペロペロと舐めるように飲んで、喉を潤している時、ぎゅるると鳴った。 気のせいかと思ったそれはやがてやや大きく鳴り出した。 来てしまった。 「どうした。もういらないのか」 動きが止まっていたようだ。 飲んでもいいと許可した時と変わらない淡々とした口調。 しかし愛賀はハッとさせるもので、首をぶんぶんと振ると急いで飲み出した。 飲んでいる間、腹の音は収まるどころか主張するように大きく鳴り、まるで早く出して欲しいといっているようで、それは同時に腹痛を感じさせるもので脂汗を滲ませながらも気づいてないフリをして飲み続けた。 最後の一滴、ペロリと舐めた。 「ようやく飲み終えたか」 発した声は不機嫌そうだった。 激しい腹痛を感じながらも恐る恐る顔を上げると、口に何かを咥えさせられた。

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