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10.※排便、尿

「ふ⋯っ、ん⋯⋯っ」 頭が痛くなるほど目一杯いきんだ。 出る気配が全くない。 「どうした。トイレに行きたかったんじゃないのか」 怒っているわけでもない淡々とした口調。 しかしそれは単に怒っているよりも怖く感じるもので、その言い方にさらに焦りを募らせ、また激しく長く鳴り響く。 「う⋯っ、ん、ん⋯っ!」 早く出さないと。 「ふ⋯っ、ん⋯っ!」 急かすように鳴る腹を聞いている最中、にゅるっと出てきた気配がした。 やっと出てきてくれた。 最初の一番大きい球が出てきたなら、あとはすんなりと出てくれるはず。 一筋の光が見えたようで、少し安堵した愛賀は引き続きプラグを出そうと勤しんでいる最中、ちょろちょろと水が滴り落ちる音を耳にした。 それは何なのかとすぐに分からずにいる愛賀の意思とは関係なくとめどなく、しかし少量出てくる。 鼻に来る酸っぱい臭い。 それが戒められた箇所から出てくる尿だと気づいた時、ぽとりとプラグが落ちた。 瞬間、ぶしーっと、堰き止められたところが急に解放されたことで無理に力を加えていたままだったからか、後ろから勢いよく水のように浣腸液が出てきた。 およそ人間の食事とは思えない口にしているもののほとんどが便として排泄されるものではない結果がシートに吸収されていった。 ぷしゅと最後の一発が出終わり、そしていつの間にか前も出し尽くしていたようでぽたりと水滴が滴り落ちていった。 必死になって一生懸命力を入れたことで達成された開放感に少しの快感のようなものも感じたが、それが落ち着いてくると人前では決してしない行為を盛大に見せたことによる羞恥が駆け巡った。 これが人間だったらの話ではあるが。

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