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14.
持っていたバッグから細い棒のようなものを取り出すと、それに潤滑剤を垂らした。
どこに入れようとしているのか。
「おい、仰向けになって足を開け」
「⋯⋯ぇ⋯⋯」
「さっさとやれ」
「⋯⋯わ、わん⋯⋯っ」
怒鳴られ、背筋を伸ばした愛賀は慌てて仰向けとなり、足を開いた。
そこで愛賀はハッとした。
足を開かせたということは、それは⋯⋯。
「じっとしておけよ」
そう言って、片手を貞操具に添え、もう片手は小さな穴に潤滑剤を付けた棒を挿入 れていった。
「んぃ⋯⋯っ、んぅ⋯⋯」
ソコを戒められた際にも尿道に管を挿入れたはずだ。それでさえも違和感があったのに、細いとはいえども本来挿入れるべきではない部分に無理に挿入され、痛みのような異物感を覚え、喘ぎにもならない変な声を漏らした。
「よし、これでいいな」
そう呟いたのを機にきつく閉じていた目をゆっくり開け、足の間のを恐る恐る見た。
尿道口であった小さな穴には輪っからしきものが見えた。
挿入れられた事実が突きつけられ、困惑が隠せなかった。
しかし何のために。
「お前は何度言っても粗相をするからな。躾を兼ねてココを栓しておいた。俺が帰ってくるまで勝手に抜くことはするなよ」
やや早口気味にそう言い残して、今度はそそくさと行ってしまった。
一人取り残された愛賀は仰向けのまま固まっていた。
客に弄ばれたことで勝手に絶頂してしまったことは悪いことだと思っていた。だが、いつまた来るか分からない客が来るまでトイレもまともに出来ないなんて。
いや、それ以前に柱にリードを繋げられた時点で出来ないことは決まっていたではないか。
今回の客が満足するまで言う通りにしなければならない。
それはいつものことだと言い聞かせるように諦めた愛賀は、今はひとまず出されたエサをいつ帰ってくるか分からない客が来るまで飲食し終えようと体勢を整え直し、頭を下げドッグフードらしき物を口にした。
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