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32.
「ほら、自分で見てみろ」
椅子に座った客がひょいと愛賀を後ろから両膝を抱きかかえ、足を大きく開かせた。
愛賀の目の前には壁に取り付けてある鏡がある。そこに頬を上気した自分の顔、そして強調するように足の間のを軽く叩く客の姿が映し出されていた。
みっともなく開かされた足の間のをつい見てしまったが、言うように小さな穴から汁から垂れ、それを掬い取った客が人差し指と親指で引き伸ばした。
その間に一本の糸のように垂れたそれは、自身が興奮してしまった証を視覚で見せつけられ、その卑猥な光景に羞恥と罪悪感を覚えた。
「次から次へと垂らして、一体いつになったら止まるんだ」
「うっ、ふ、ふぅ⋯⋯」
「誰がそれを綺麗にするのか分かってるのか? ちゃんとしろよな」
「わふ、わん⋯⋯」
「分かったなら、上がるぞ」
そのまま抱きかかえる形で風呂場から上がった。
ただ言い聞かせるだけでまたお咎めなしだ。
何故だろうと戸惑うことになったが、痛いことをされないのなら良かったと胸を撫で下ろした。
タオルで丁寧に拭われ、指で拡げられた尻の穴にアナルプラグを挿入された。
「行くぞ」
「わん」
一歩先に行く客の後を四つん這いでついて行った。
「『さんぽ』は覚えているか」
ベッドの縁に座るなり客が言ってきた。
覚えている、とわんと鳴き、しゃがみ、胸の位置の高さまで両足を上げ、背中を反り、胸を突き出した。
「よくできたな」
「んッう」
そう言うなり、柱に繋いだままのリードのクリップを両乳首に取り付けられた。
『さんぽ』するということか。ところが、客は立ち上がって唯一の出入り口に行こうとするのだ。
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