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第16話スノウになら何をされても良い※
「カイの気が変わらないうちに、番の印付けないとね」
「え? おい、スノウっ」
驚く間もなくスノウに抱き上げられて、カイはベッドの上まで運ばれてしまった。
「番の印って? 気持ちを伝え合うだけじゃないのか?」
「違うよ。白狼の一族は番の首筋に噛み跡を刻むの。番がいるって分かるようにね」
ベッドに縫い付けられて、身動きが取れなくなったカイの唇に、スノウの唇が重なる。
「ふ……んう……」
鼻から抜ける息が、ひどく甘ったるく聞こえる。
スノウの熱い舌がカイの歯列をなぞり、その刺激にカイは身悶えした。
(スノウのキスは……甘い味がする……)
うっとりと酩酊するようにスノウの口付けを味わっていたカイは、チュッという音を立てて離れていくスノウを、物足りない思いで見上げた。
カイを組み敷くスノウの匂いは、いつもより濃厚で目眩がしそうだ。
(……発情……してるんだ……スノウは)
人間よりも原始的で、獣の本能を強く残す獣人らしい求愛行動だ。
「カイも興奮してる。いい匂いがするよ」
クンクンと鼻を引くつかせて、スノウはカイの首筋に顔を埋めた。
「違う……それは石鹸の匂いだっ。お風呂に入ったばかりだからっ」
カイはスノウを引き剥がそうとしたが、スノウはびくともしなかった。
「早く噛みつきたいな」
カプカプとスノウはカイの首筋に甘噛みする。
「んっ。それやだ……くすぐったい」
身を捩るカイを見つめるスノウの瞳は、愛おしいそうに細められている。
「エッチしながら番の印付けるの。凄く気持ち良いんだって」
ゆっくりとカイの肌をなぞりながら、不埒なスノウの手がカイの寝間着のボタンを外していく。
「やぁっ……」
スノウの温かい手に触れられただけで、敏感なカイの体はビクリと震えた。
優しく肌を撫でられながら、カイの衣服はスノウに脱がされていく。
纏うものがなくなり、素肌を空気にさらされると、寒さでカイは身を丸め、毛布に包まった。
「すぐに温めてあげるからね」
スノウはカイに見せつけるように、鍛えられたしなやかな身体を晒す。
首元にぶら下げた、カイの父のペンダントだけを身に着けた整った肉体は、男の色気を感じさせて、思わずカイは見惚れてしまった。
(もう何回も見てるのに……見てるだけで恥ずかしい)
この体がカイを蹂躙するのだと思うと、想像しただけで腹の奥が疼いてしまう。
スノウの猛りはすでに固く張り詰めていて、滑りを帯びてカイの体を求めていた。
「カイ……」
毛布を捲られさらされたカイの素肌に、スノウが口付けを落とす。
頬に額に首筋にキスを繰り返しながら、スノウはカイの耳たぶを食んだ。
「んっ」
耳をなぶられると、背筋がぞくぞくと震えて、カイは身を捩った。
「カイは耳が弱いんだよね。隠さなくて良いから、狐の耳見せて」
スノウにねだられて、カイは目眩ましの魔法を解いた。
現れたのは大きな狐の耳と、背後で揺れる尾が一本。
「尻尾も全部出して良いよ?」
「俺が目眩ましの魔法で隠してるのは、一本だけなんだ……あとは俺の魔力が減れば勝手に出てくる」
「そうなんだ」
そう言いながら、スノウは狐の耳をパクリと食んでしまう。
「もうっ、耳はダメだって」
「良いじゃない。凄く可愛い」
パタパタと激しく狼の尾を振って、スノウは大きな三角の耳をへにょりと倒す。
普段あまり狼の耳と尾の動きで、感情を悟らせないスノウが、全身で喜びを表していた。
カイも無意識のうちに狐の耳をスリスリと、スノウの胸元に擦り付ける。
背後で揺れる黒い尻尾も、フサフサと動いていた。
カイの耳を甘噛みして満足したのか、スノウはしっぽを振りながら、カイの胸もとに吸い付く。
右の胸の尖りをペロリと舐められ、左の尖りを指で捏ねられると、カイの体の芯は甘く痺れてしまう。
「凄く気持ち良さそう。カイ、気持ち良い?」
「そんな事……聞くな……」
頬を赤く染めて顔を逸らしたカイを、見下ろすスノウの目はニンマリとふてぶてしい。
「開発のしがいがあるなぁ~俺のカイは」
「開発って?」
(また妙な事言い出して……スノウは、絶対録な事考えてない)
むすっとむくれるカイの頭を、スノウは優しく撫でた。
「カイは気持ち良くなってれば良いから。全部俺に任せて」
(それが一番危ないんだよな……まぁ、良いけど)
そう分かっていてもスノウに身を任せてしまうのは、惚れた弱みだ。
「……スノウになら、何をされても良い」
カイは思わずポロリと零す。
「ちょっ……カイ。どうしてそう言う、可愛い事言うかな?」
スノウが頬を真っ赤に染めて、口元を手で押さえた。
「興奮しちゃうっ。もう、煽らないでよ! そんな事他の奴に言っちゃ駄目だからね!!」
「あんた以外言うわけないだろう?」
カイは呆れた眼差しでスノウを見つめた。
スノウは尖った耳をピンと立ち上げると、フサフサした尻尾をブンブンと激しく振り回す。
「男気溢れるカイも大好き!」
ギュウギュウ抱きしめられて、カイもスノウの背に腕を回した。
その途端、下腹にゴリッとしたスノウの昂りを感じてしまう。
「っ!」
凶悪な程固く大きく育った雄を腹に押し付けられて、カイは頬を真っ赤に染めた。
スノウの固く張り詰めた熱で串刺しにされると思うと、想像しただけでカイは甘い痺れを感じてしまう。
カイの陰茎も熱を帯び、トロトロと蜜を零し始めた。
「俺もう限界」
スノウは突然カイの下腹部に顔を埋めると、パクリと蜜をこぼすカイの雄を咥えてしまう。
「やっ! 駄目だって! 離せっ!」
カイはスノウの頭を引き剥がそうと手を伸ばしたが、ワシャワシャとスノウの銀髪を掻き混ぜる事しか出来ない。
抵抗しようにも力が入らず、スノウが与えてくれる口淫の気持ちよさに、腰が勝手に揺れてしまう。
「あぁ……い……んぅ……やぁ……だめ……」
慣れた手付きでカイの陰茎を咥え、熱い口内で扱きながら、スノウは蜜を吸い取った。
その刺激に翻弄されて、カイは生理的な涙をポロポロ零す。
「やらぁ……いくっ……すの……いっちゃぅ……」
「イッて良いよ」
ジュッときつくスノウに陰茎を吸い上げられて、カイは我慢出来ずに鈴口から白い蜜を吐精してしまった。
「……あぁ……」
ガクガクと小刻みに震え、涙を零しながらぐったりとしたカイを見下ろすスノウは、口元に残っていたカイの蜜をぺろりと舐める。
ギラついたスノウの目は、獲物を狙う狼そのものだった。
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