14 / 76

第14話(彼視点)

同窓会の案内が届いた時 正直、気にも留めなかった。 忙しかったし いまさら、昔の顔を見たいとも思わなかった。 ただ、一覧を流し見している途中で ふと、名前が目に入った。 -あぁ、いたな それだけのはずだった。 特別な感情があった訳じゃない。 少なくとも、その時はそう思っていた。 久しぶりに顔を合わせて 少し話して 懐かしさで終わる。 その程度のものだと思っていた。 自分に言い聞かせていた。 当日、会場に向かったのも 「たまたま、時間が空いていた」から 深い理由なんてなかった。

ともだちにシェアしよう!