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『2日目』ー6

『今夜は別々に』と言い渡し、先に風呂を済ませていた詩雨は、ベッドの上でデジカメのデータを確認しながら寛いでいた。そんなところに上半身裸の男が登場したが、風呂後は常にそうなので、詩雨もだんだん気にならなくなっていた。 「どう? 参考になりそうな感じ?」  遥人も一緒に覗き込む。 「そ、だな。まあ、あとはカマオに確認して貰うか」 「はい。じゃあ、今日はおしまーい」  カメラを取り上げ、そっとベッドに置く。 「あ……」  カメラを追いかけようとする手を掴まれ、肉食獣的な舌でぺろりと舐められた。 「ハル……」  ふわっとベッドに押し倒される。 「おーい。昨日もシタじゃん」  止めようとするが、それを聞く相手ではない。 「昨日は最後までシテない。それにいつもと違う場所ってなんか興奮しません? こんなにゆっくり一緒にいられることもそんなにないし、ヤリ溜め?」  問題発言をぶっ放す。 「ヤリ溜めなんかあるかっ」  じたばたしている詩雨の両手を恋人繋ぎで組み伏せた。日中は常に(うなじ)に掛かる髪を遥人がプレゼントした青いリボンで結んでいるが、今は入浴後で濡れた髪が首筋に貼り付いている。それを指先で避けて、首筋に口づける。軽く甘噛みをして、ちゅうっと強く吸った。 「あ……」  最初にそこを攻められると身動きが取れなくなる。勿論遥人は知っててやっているのだ。  大人しくなった詩雨の唇を、遥人は自分の唇で押し包む。角度を変え何度も口づけ、それから閉じられた唇を舌で割った。詩雨の口内に入り込むと性急に舌を絡ませる。口づけはあっという間に激しくなる。そうしながら組んでいた手を離し、タンクトップの裾から直に肌に触れた。腹を撫で、胸へと(のぼ)って行く。目的の場所に辿り着くと指先で乳輪を(えが)いた。 「ん……」  塞がれた唇を震わせ、喉奥から声が漏れる。それに気をよくした遥人はそのまま突き進んでいこうとした。  が。  詩雨は顔を背けて唇を離し、軽く遥人の胸を押し返した。 「待って」 「どうしたんです?」 「なんか、見られている気が」  室内をきょろきょろと見回す。 「え? まさか。鍵閉まってますよ」  窓は鎧戸で閉じられている。鎧戸のない出窓が確かにあるが、その外側にはバルコニーもない。 「うーん。気のせい? ――遥人、ごめん。やっぱ、今日は」  自分が今ので萎えたのもあるが、何より元気なさげな詩雨が心配だった。 「わかりました。今日はこのまま寝ますか」  灯りをベッド横のランプだけにし、いつものように背中から詩雨を抱きかかえるようにして眠った。

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