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第2話(相手視点)

スマホにセキュリティ通知が来た。 その時、不意に嫌な予感がした。 溜息をつき 何も無かったかのようにPCに向かう。 数分後、インターフォンが鳴る。 俺は反射的にタバコに火をつけた。 これから起こることが 何も無いまま終わることを祈って。 玄関を開けると祝い用のネクタイをした スーツを纏っていた。 手には、結婚式の引き出物でよく見る細長い袋。 「なにしてんの?」 そう聞いた俺にあいつは悪びれもせず笑った。 「帰り道だったから」 嘘だ。 こいつが"ついで"でここに寄るわけが無い。 「入っていい?」 タバコをひと吹きしてから迎え入れた。 断らないのをわかってて聞いてくるのも昔からだ。 部屋に入るなり、あいつは袋の中のものを開けて 「ワインもらった」 「結婚式?」 「うん、元カレの」 その言い方が軽すぎて逆に胸に引っかかる。 俺はキッチンでグラズ2つ出した。

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