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第7話

コーヒーの匂いで目が覚めた。 ベッドから起き上がり キッチンに行くと 奴は窓際に立って、コーヒーを飲んでいた。 カーテン越しの光は もう白くない。 少しだけ橙が混じってる。 こっちに気づいて マグカップを持ったまま言う。 「…起きると思わなかった。」 軽口。 でも夕方の声。 俺はその言い方に引っかかる。 「なにそれ」 「1回起こしたあと そのまま寝ただろ」 相手は肩をすくめる。 「もう今日は起きてこないかと」

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