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 こうしてジェレミーは無事王子の泊まる部屋へと侵入を果たした。  あとはやることをやるだけである。 「誰だ……ヴィドールか?」  カシウス王子はすでに床に入っていたようで、眠そうな声が飛んできた。  そうっとそのそばに寄って膝をつく。 「おやすみのところおそれいります。わたくしはジェレミーと申す者です。今宵一夜のお召し身に余る誉れにございますれば、ひとときのご奉仕をお許しいただきたく――」 「う、んんん……?」  カシウスは寝台に横になったまま起き上がる気配もなかった。  もしやこの王子、なにもせぬうちから寝入ってしまうつもりだったのだろうか。今日は一日郊外の森まで見回りに行っていたというし、疲れているのは仕方ないとしても〝おもてなし〟が当然の身でそんなはずは――  と、ごちゃごちゃ考えていてもコトは進まない。 「では失礼いたしますね」  ジェレミーは相手の許しを待たず王子の寝床へ突撃した。

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