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21.
横になっていた王子の身体がびくりと揺れる。
それを無視して早速くちづけた。
「ん……ぅむ、んんん……!?」
この際情緒はあとまわしだと言わんばかりに舌を突っ込んで口内をかきまわしていると、カシウスが自我を取り戻したらしい。
じたばたと手足をバタつかせ、王子殿下は上に乗っかるジェレミーから逃れようともがく。
なんだよじっとしてろよ――心のなかで舌打ちしつつもくちづけを解いてやった。
「なっなっなにをしている!?」
「ええぇ?」
見下ろした先、カシウスはこれでもかと動揺していた。
自分より四つも年上の、それも世継ぎの君である王子殿下がそのような反応を示すとはジェレミーも予想外だった。当然房事の教えも修められているだろうし、独身とはいえ、いや独身だからこそ男も女も抱きたい放題であらせられるはずなのである。
それが、なにこの……なに?
この初心な反応はなんなのだ。
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