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48.
翌日も初日とあまり変わらない調子で一日が終わった。
なにも起こらないのがいいのか悪いのかよくわからない。
三日目。引き続きとくに意味のない書類整理に励んでいたとき、カシウスのそばに控えていたヴィドールに呼ばれた。
先ほどの書類を持ってきてくれないかとかなんとか言われて執務机に近付く。書きもの仕事に集中しているカシウスはジェレミーに気付いていない。
ヴィドールに目配せされ、ジェレミーはカシウスに書類を手渡した。そこでほんのわずか指先が触れ合った(そのように加減したのだ)。
咄嗟に顔を上げたカシウスはそこにジェレミーの姿を認めるや、顔を真っ赤にして動揺した。「なっ、なっなぜおま――」すかさずそこにヴィドールが割って入る。
「殿下、こちらの書類にサインが抜けております」
「あっえっ!?」
「こちらです。申し訳ございません、わたくしが見落としておりました」
「あ、あー、うむ、そうか」
大丈夫なんか、この王子……
その様子を眺めていたジェレミーはため息をこらえつつ席へと戻る。
昼間ですらこの調子なのだから、『夜のお相手はもう少し待て』と言われたことにも納得するしかない。
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