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これ、もういいよな? ここでヤっちゃってもいいよな?
おそれおおくも高貴な方々におかれましては外やら物陰やらでも盛り上がっておられると聞くし、うん、よしここでいたしてしまおう。
と、ジェレミーは本格的にくちづけを深くした。カシウスも動きは鈍いながらも応えてくれる。
よーしよし、この調子で……と、目の前の相手の衣服に手をかけようとしたそのとき、どうやらカシウスは正気に戻ったようだった。
どん、と突き飛ばされ、驚きに目を見開く。
カシウスは瞳を潤ませて小刻みに震えていた。
え、小動物かなにかかな……?
それにしてはえらく図体のデカい小動物だなおい――などと思っている場合じゃない。これはまた怒鳴られるパターンだ……と首をすくめて次の反応を待つ。
しかし予想に反し、怒声も罵声も寄越されなかった。
カシウスはぐいと唇を拭い、必死な形相で訴えてくる。
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