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「そうか。わかった」
「おまえもカシウス殿下のことが心配だろうが、また報せが入ったらすぐに――」
「とりあえず俺、行ってくるわ」
「……は?」
ノーランが、わけがわからないという顔をしていた。
自分でもそう思う。
だがいてもたってもいられなかった。
「行くっておまえ、まさか城に行くつもりじゃないだろうな!?」
「そのつもりだが?」
「えっなんか俺が悪いような気がしてきた……いやまぁたしかに騎士の務めを放棄するのは俺もどうかと思っ……ちょっ、おい待て! やめろ、いくらなんでも無茶だ……って聞けよ! おい!」
ノーランが引き止めるのもかまわず、ジェレミーは駆け出した。
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