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137.
ばらばらと乗り込んだカシウスたちのまえ、空いている玉座を背にしてニコラウスが立っていた。
「先ほどからなにやら騒がしいと思えば……これはこれはカシウス殿下。充分にお迎えもできずご無礼仕りましたな」
ニコラウスは傲慢な態度を隠しもせず不遜に笑う。
部屋の片隅では王と王妃が悄然とした面持ちで囚われていた。
「迎えももてなしも必要ない。わたしは貴様を討ちにきた。逆賊ニコラウスよ、わが父母でありこのイテュール王国の偉大なる国王並びに王妃両陛下に対し剣を向けたる大罪、その身をもって贖え」
「ほう、これはなんとも威勢のよろしいことで――しかし殿下はなにか勘違いをしておられるようだ。ごらんのとおり、わたしは両陛下に対し剣を向けた覚えはないが? わたしはただご高齢の陛下の体調を案じ、貴いながらも重責あるお立場から引かれてはどうかとそう上申したまでのこと。大罪だなぞと騒がれても――」
「詭弁を申すな。見苦しいぞ」
のらくらとしたニコラウスの弁舌を、カシウスが断じる。
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