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第12話

:注意ケーキバースですので、流血や人肉を食する表現が出てきます。なるべく少なくしますが、苦手な方は次の話へ飛ばして頂けますと幸いです。読まなくても問題無いように致します。分からない様でしたら、コメント等で教えて頂けますと助かります。  転移した先は自室のベッドの上。アレクを腕に抱いたまま、ベッドへと落下する。軋んだ音がした気がするが、それどころでは無い。  再びアレクの唇を塞ぎ、唾液の甘さに痺れる。彼からの拒否は無く、止める気も無いようで私は更に欲して舌を絡めてアレクの口内を堪能する。  無我夢中で唇を貪りながら、アレクの服を脱がせようとした。私の手に彼の手が重なり、自分から脱いだ。 その姿のなんと官能的なものか。  また唇を重ねながら、お互い自分の服を脱ぎ捨てたり脱がせたりをする。お互い裸体のまま、抱きしめ合い唇の熱さを感じる。  手をアレクの体に這わせると、少し汗ばんでいる。緊張もしているのか、少し腹に力が入っている様だ。  私はアレクの唇から自分の唇を離し、首筋へと唇を移動させた。  汗ばんだ体は、まるで飴細工を舐めている様。筋肉のはっきりした体の、巨大な飴の様だ。  噛みたい。  食べたい。  私はそのまま、心臓辺りの。胸の筋肉を噛みちぎった。  アレクの悲鳴が聞こえたが、枷が無い今回復が即時始まる。回復される様を眺めながら、私は食んだ。アレクの、肉を。  筋張っておらず、なんと柔らかく程よい甘味か。これが、ケーキのスポンジという物か。  ケーキとフォーク。  言い得て妙だと思った。  流れてベッドに染み込む血がもったいないと思い、アレクの体に舌を這わせる。  溜息の様な、吐息の様な。微かな声と共に漏れてくる。  「アレク……。」  「なに。」  「お前を食べたい……。」  もう食べてるだろ。とアレクが笑った。  無我夢中だった。  アレクの体を噛み、血を飲み、回復する様を眺めながら肉を食む。  私の固くなったモノに、アレクが自身から手を伸ばして来たのには驚いて少し体を離した。  息を飲む。  離れて見て分かる。活発な印象の瞳は夢に浮かされた様になり、髪は乱れ汗ばんだ額に貼り付いている。筋肉質な体は、斑に赤く染まり私の瞳の色を纏っているかの様な錯覚を覚える。痛みと快楽が混同したのか、その中で主張するアレクのモノが艶かしい。  「なんて、美しいのか……。」    粗めの呼吸を繰り返すアレクから、返事は無かった。  その代わりなのか、アレクのつま先が私の腹を撫でる。赤く染まる中、血の香りが私を刺激する中でのその行為。  理性をかき集め、冷静さを僅かでも取り戻す。  サキュバス達が管理をしていた潤滑油の存在を思い出し、手を伸ばす。私の胸がアレクの顔の上に来た為かアレクが悪戯をしてくる。  熱に浮かされているのか、夢現なのか。私の胸をやわやわと噛み、舐めてくる。 嫌悪感なんて無い。お前だから受け入れている。そんな主張を感じる悪戯に、私の心臓は理性と共に壊れそうだ。  かき集めた少ない理性で潤滑油を挿入する部分に塗り込んでいく。喘ぎなのか、小さく声が聞こえる。  「痛いのか?」  聞けば真っ赤な顔が僅かな月明かりに照らされていた。睨み付けてきているが、蹴りも何も来ないので続行する。  排泄をする場所なので、傷をつけたら大変だろうとゆっくりと進める。指が一本、二本と入る。ふと、理性が働いたのか少年の見た目をしたインキュバスから聞いた話を思い出した。  『魔王様、男の子の入れるところは出すところでもあるからゆっくりじっくりねっとり準備しないとダメですよ。今日は僕で練習しましょっ。』  確か大分時間をかけて潤滑油を塗り込んだ覚えがある。教わった通り、潤滑油を塗り込む。 アレクの腰が驚き動いたり、揺れたりする。顔を見ないように、手元の卑猥な光景を見ていたら喘ぐ声も混ざってきた。  「あぁ、ここか。」  指はいつの間にか三本入っていた。  中指を曲げ、押し込む。  「っーーーーー!!」  アレクが達したらしい。  白濁とした液体が、アレクの体に飛んだ。  勿体無いな。  そう思った瞬間には、私はその白濁とした液体を舌で掬っていた。手はアレクの中に入れたまま、舐めとっていく。  甘い。  どこもかしこも。  倒錯的なものを感じ、甘味を堪能し、私はもう限界だ。  「アレク、力を抜いていろ。」  固く立ち上がったものを挿入する場所に宛てがい、ゆっくり沈ませる。  「ぁ……うぅ……。」  「痛いか?」  聞きながらアレクの額に貼り付いた髪の毛を、どかしてやる。眉間に皺が寄っているが、殴られないので痛みは無いが知らない感覚でも感じているのだろう。  沈んでいく腰に、自分が震えた。  サキュバスやインキュバスとは違う、愛おしさを感じる。嬉しい。  そう、嬉しいのだ。  ゆっくり親しくなり、友人からもっと近しい何かになった。いつの間にかそれは愛に変わり、衝動的とはいえこうして繋がる。  これが、好いた相手と繋がるという事か。  『魔王様、アタシは魔王様好きだからこうして繋がるの嬉しいけど、魔王様はつまらなそうよね。まぁ、いつかアタシみたいに、体を重ねるのが嬉しいと思える相手が見つかるわよ。』  そう言ったサキュバスがいた。  これが、歓喜。喜びよりも、もっと嬉しい何か。  「ああ、アレク……!!」  「ぅあっ!あぁあ!!」  先程見つけた部分を責めながら、体に噛み付いてじわりと滲む血を舐めとる。届く範囲の肉に齧り付き、咀嚼して、飲み込む。回復が始まり、別の場所に齧り付く。  ベッドが赤く染まる。  自分の体も、赤く染まる。  「あっ、くれ、クレース、おれもうっ……だめっ……!!」  「達していい。私ももう駄目だ。」  アレクに腰を打ち付けて、びちゃびちゃと音がする。血と、精液と、汗が混ざっているのだろう。 甘い香りと、苦い香りがする。  アレクの太ももが震える。私は夢中で腰を振りながら、アレクの唇に自分の唇を押し付けた。 舌が絡まる。  嬉しい。嬉しい。美味しい。  「んんっんぁーーー!!」  「っぐぅ……!!」  同時に達した。  アレクは意識を失ってしまったが、回復魔法は継続している。  私はこのまま中にいたいと思いながら、指を鳴らす。  窓が開き、ベッドから血の色が抜けていく。  勿体無い。が、事が終わり改めて状況を見ると、何かの殺害現場の様だ。  それに、即時回復にも魔力はいる。これ以上は、死なせてしまうかもしれない。  私は後ろ髪を引かれる思いで、アレクから抜け出した。  セディには、深夜にもかかわらず説教を受けた。

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