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第40話  友谷君を紹介

 早速、入院食の厨房にいる友谷君のところへ、加護さんを連れて行った。 「友谷君、お疲れ様です」 「あ、院長。お疲れ様です」 「紹介するよ。今度“業務改善室”というのを作ったんだけど、 そこの室長になった加護由紀子さんです。よろしくね」 「ああ、そうなんですか。菜の花フーズの友谷涼です。どうぞよろしくお願いします」 「ふふふ、若いわねえ〜。新鮮」 加護さんの嬉しそうな表情が止まらない。 「こらこら」思わず笑った。 「友谷君、ちょっと今の状況を室長に説明してくれますか?」 「はい。最初に来た時に、調味料や材料をチェックしました。 あとは味とメニューですね」 「へえ〜。それでどうだったんですか?」 「やはり、いい材料を使わないと美味しくならないので……。 そこはフーズの研究員が手間暇かけて作ったタレやだし汁を導入しました。 それから鰹節や昆布などの素材も、かなり入れ替えました。 院長が“廃棄していい”とおっしゃって下さったので、本当に助かりましたよ」 「わー、そうなんだ。院長も思い切りましたねえ〜」 「褒めてくれる?」 「えら〜い!」 皆も笑っていた。 「それから、入院食はうちの研究員の三輪さんや友井さんが、菜の花病院で実際に試食してもらいながら開発したものなんですよ。 なので、それを業務用にして大きいレトルトパックにしたものが、結構種類があるんです。 それを使えば時短になって助かると思うんですよ」と友谷君。 「へえ、そうなんだ。皆さん、どうですか? 手間が省けるようになりましたか?」と室長。 「ちょっと、それここで聞く??」と俺。笑った。 でもスタッフは皆、うんうんと笑顔で頷いていた。 「すごく楽になりましたよ」とスタッフの声。 「すごいわねえ。その研究員の方に、ぜひ一度お会いしたいわ」と室長。 「あ、会えますよ。今、菜の花病院の11階のカフェにいますから。 そこで好きなデザートを作ってるんですって。 今はソフトクリームを開発中らしいですよ」と友谷君。 「ちょっと! 行きた〜い。行きましょうよ」と加護さん。 「でも先日行ったばかりなんだけど……また行かせてもらおうか?」 「そうですよ。一人だけずるいですよ」と室長。 「わかったよ。北原院長にお願いしてみるよ」 その後は、厨房の中の動線を加護さんに見てもらった。 俺は院長室に戻り、北原院長にメールした。 すると「いつでもどうぞ」だって。ありがたい。 でもクラブ活動を見てほしいから、 土曜日の午前に伺うことにした。 ついでに菜の花弁当を2食お願いした。有料で。 ……でも、お金をもらってくれるかな? クラブ活動が楽しみだねえ。

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