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第52話 アマルフィ海岸にて
翌日、フィレンツェからナポリへ向けて高速鉄道に乗った。
乗ること約3時間。ナポリに着いた。
ここでうまいものを食べなきゃウソだ。
アテンドがお薦めのナポリピザがあったんだけど、
ちゃんと座ってゆっくり食べられるレストランに行くことにした。
ナポリの駅から車で15分くらい。
Trattoria Castel Nuovo だ。いいねえ〜。
携帯でもちらっと見たが、もう魚介類がてんこ盛りじゃないか。
そそるよ。
店内に入るとにぎやかだ。
どのテーブルにも料理が山ほど出ている。
「いくつか取って、みんなでシェアしないか?」
「賛成!」全員一致で決まった。
周りのテーブルに圧倒されるよ。
パスタも山盛りじゃないか。
というか、パスタの上に魚介が山盛りに乗っているから、パスタが隠れてるんだよ。
よし、来い!
5種類くらい注文した。
先に魚介類のマリネが大皿で出てきた。
俺は魚貝のマリネが大好きなんだよねえ〜。
それと、揚げたてのフリットがてんこ盛り。
ピザを1枚。
トマトで炊き込んだパエリャのようなやつ、これ好き。
あと魚介のパスタだ。
みんな顔が笑っていた。
すごすぎて、思わず笑いが出るやつだ。
ローマじゃなくて、最初からここに来ればよかったのか?
そう思った。この辺に下宿してもいいなあ。
ノンアル組とビール組で飲みながら堪能した。
ここを出る時はもう満腹で、夕飯が食べられる気がしない。
デザートまで甘くててんこ盛りなんだもん。
きついわ〜。
さて、大いに満足したら、ナポリからさらに南方向に進む。
ここから車で約90分。
この辺一帯がアマルフィ海岸というらしい。
宿泊はその中のポジターノという、傾斜のきつい崖っぷちに並ぶ町。
というか、リゾート地でホテルが多い。
ここで2泊するのは5つ星のホテル。
外壁が赤に白の縁取りという、何とも華やかな建物だ。
目の前が青い海の眺望。
すり鉢状の崖になっていて、一番底が海岸。
ボートや白い長椅子がいっぱい並んでいた。
日本でいうなら熱海の景色か?
いや、それは分かりやすいけど、海のスケールと美しさが全然違う。
そして海の色が違う気がする。
ここは本当に青だ。
ホテル前に降り立つと、
「ねえ、兄さん、なんだかすごい所に来たねえ〜」と楓が興奮していた。
「先生。俺、興奮してきた」と颯太まで言うか。
とりあえず、ホテルに入ろうよ。
皆でロビーに入ってチェックインをした。
そして宣言した。
「あのね。ここで2泊するから、今から明日の夜までは各自フリータイムね。
ルームサービスはどんどん頼んでいいからね。
ちなみに明日の朝食はすごく豪華らしいよ。
それと明日の夕飯はコース料理だから、そのつもりでね。よし! 解散!」
「あ、あのう‥‥‥」と友則さん。
「うん?どうしたの?」
「も、よろしかったらなんですけど、皆さんに梅昆布茶があるんですけど、いかがですか?」
「欲しいーーーっ!」とまたみんなで叫んだ。
皆で笑った!
梅昆布茶で笑いが出るんだぜ?いいねえ。
皆一個ずつもらって幸せだよ。
「先生、俺楽し過ぎてどうしよう?」と颯太。
「いいんだよ、早く部屋に入ろうよ」
そして案内された部屋が美しくて素晴らしい。
「うわ、先生、ここ天国みたい!」
と、颯太がバルコニーに出て海を眺めていた。
大小の船がいっぱい出ていた。
景色が最高だな。
スイートルームにして良かった。
「颯太、明日の朝食はバルコニーで食べるよ」
「うん!」
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