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[ディンゴ] 4.日常の営み

奇数の日。 相談者が帰り、ぐったりとした洸を部屋まで運べば、ベッド脇に置かれた買ったばかりのスーツケースが眼に入る。 十日後にはタウン誌の仕事も、ディンゴの仕事も有休を取って、洸と二人で三泊四日の旅行に行く。 行き先は色々と考えた結果、沖縄の離島にした。 観光地を見て回るより、島の中でゆったりとした時間を過ごしたい。 洸は馬に乗って海岸を散歩するのを、とても楽しみにしている。 和樹と洋介は、同じタイミングで台湾へ行くらしい。 あの二人も旅が楽しみなようで、少し浮かれているのが分かる。 洋介は、洸のために上等な烏龍茶を購入してくると張り切っていた。 彼もさすがに「旅先で洸に変なことをしないでよ」とは言ってこない。 常夜灯のみが灯った薄暗いベッドの上に、ゆっくりと洸を下ろす。 彼は辛そうに呼吸を荒くしながらも俺の首に両手を回し、しがみついてくる。 「辛いか?」 「うん」 「すぐに楽にしてやる」 「うん。だ、出して。了也さん……」 作務衣の紐を緩め、下衣を脱がしてやれば、洸の下腹部は既に兆していた。 それを包み込むように握って、ゆっくりと上下にしごく。 洸は全てを俺に委ね、辛い中から快楽の芽を探そうと眼を閉じる。 「んっ……」 もう十ヶ月近く一日置きに繰り返しているこの行為。 俺はどうすれば洸が良さそうに腰を動かすのか、息遣いが甘くなるのか全て把握している。 雫を溢れさせた先端を、親指でいじる。 喉の奥から「あっ、あっ」と高い音を漏らす洸がイヤらしくて、可愛くて、愛おしくて、堪らなくそそられた。 彼の、もっともっと乱れる姿が見たくて、我慢ができなくなる。 「なぁこの後、起こしてもいいか?」 洸はうれしそうに頷いてから、俺が強く激しく上下に動かす手の動きに合わせ、吐精した。 腹の上に飛び散った白濁を、ウエットティッシュで拭ってやった。 洸はもう、うつらうつらしている。 汗ばんだ額に貼りついた前髪を指で掻き分け、おでこに口づければ、スヤっと眠りに落ちていく。 穏やかな洸とは対照的に、俺は寝顔を見ながら欲情し、昂ってしまった自分の股間を眠る彼の腰に押し付けた。 バクは解毒として吐精した場合、回復の為に充分な睡眠を摂らなければならない、と説明を受けている。 だから普段は洸が達した後、俺は彼の寝顔を見ながら自慰で処理している。 けれどいつからか、週に一度は眠ったばかりの洸を無理矢理起こし、セックスせずにいられなくなった。 洸もそれを望んでくれるから……。   今夜は俺も、このまま洸のベッドで寝てしまうだろう。 そう考え、尻ポケットに入れていたスマホのアラームをセットし、枕元に置く。 そしてベッド横の引き出しからローションとスキンを取り出し、ヘッドボードに並べる。 小さな声で「洸……」と声を掛けるが、まだしばらくは起きないだろう。 頬を撫で、唇をそっと重ね「気持ちよくしてやる」と告げた。 眠る洸の下半身を口に含み、しゃぶる。 舌を這わせ味わえば、出したばかりの洸のものが口の中で少しずつ大きく育ってゆく。 手を上衣の中に入れ、小さな胸の突起をぐりぐりと弄った。 スースーと健やかだった洸の寝息が、段々と乱れてくる。 「んっ」 鼻に抜けるような声を出し腰を揺らすから、咥えていたものを離し「洸……」とまた呼びかける。 けれど彼はまだ夢の中を彷徨っていた。 手のひらにローションを垂らし、指に絡ませ、洸の秘部を探った。 ゆっくりと中指を挿れ、入り口を広げるように動かす。 異物感に洸の眉間に皺が寄るが、指の進みが深くなれば時々「あんっ」と甘い声が溢れ始めた。 きっともうすぐ目を覚まし、トロンとした眼で俺を見てくれるだろう。 そして、「了也さん」と愛おしそうに名を呼んでくれるはずだ。

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