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第23話 戦い終えて
玄関のドアを開けたら、海斗が床に座っていた。
「ただいま、なんでそこに居るの?」
「とおる、お帰り。本当にありがとう。負担をかけて本当にすまない......」
と俺を抱きしめて泣いた。
俺も急に緊張が解けて涙があふれた。
お互いに抱きしめたまま、離れることが出来なかった。
俺汗臭いのに‥‥‥。
「海斗、結果はどうか知らないけど、なんとか頑張ったよ。
それにお父さんが助けてくれたんだよ」
「あ、来たか?俺、父さんにとおるが一人で試験を受けに行ったってメールしたんだよ」
「え、そうなのか?そうか!ありがとう海斗。
お陰で危機一髪のところをお父さんが助けてくれたよ」
「眼鏡が途中で不安定になってさ、消えちゃったんだよ。で、俺パニックになってさ」
「え?それでどうしたんだ?」
「うん、手も震えるしさ。俺一人しかいないしさ。
海斗と勉強したところを必死で思い出してさ、
なんとか記述式のところが書けたんだよ」
「そうか、それはすごいなあ、偉いよ。とおるは!」
「いやあ~でも結果は分かんないよ。でももう手遅れだからさ、なんかご飯でも食べようよ」
「うん、じゃあ、ピザでも取るか?」
「良いね。それが良いよ。今日は力尽きたからさ」
海斗がピザを注文してくれた。
「俺ちょっと汗臭いからシャワーを浴びて来るね」
「ダメだよ。俺が洗ってやるから一緒に入ろう」
「うふふふ、もう~何言いだすんだよ。ダメに決まってるでしょう?」
「だって、これはお前の身体だぜ、なんで遠慮するんだ?俺の身体も散々見てるくせにさ」
「‥‥‥あ、そうだった」
二人でクスクス笑った。
ピザがすぐ来ると言うので、受け取って食べてから、二人でシャワーを浴びた。
お互いに裸になるのは初めてだった。
変なもんだな。自分の身体なのにさ。
改めて目の前で見ると恥ずかしくてたまらないよ。
でも俺達はお互いの身体を洗い合った。
風呂から出ると、「乾杯しようよ。試験が終わったんだからさ」
「うん、そうしよう」
「あ、お父さんに終わったってメールしてくれない?」
「OK」
さらさらとスマホでメールを送ってくれた。
するとすぐ返信が届いた。
「おい、父さんが答えが完璧だったって褒めてるぞ」
「えーー?そうなの?あれで良かったんだ。あぁ~助かった」
それからは、笑いが止まらなくなった。
安心し過ぎたんだな。
その夜は二人で安心して抱き合って寝た。
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