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第24話 朗報

 翌日、期末試験は終わったものの、あと少しだけ大学に行かないといけなかった。 海斗もようやく体調が戻った。 一緒に大学に行くというからしょうがない。 ずっと車の中にいると言うから、日陰に車を停めて、今度は念のためにドアを少し開けておけと言っといた。 まあ、眼鏡の信号が取れるなら大丈夫だよね。 ペンダントのお陰なのか、誰も絡んでこなかった。 まあ、俺も結構冷たくして逃げてたからさ。 あとは知らないよ。海斗がどうにかするだろう。 そしてあと3日で夏休みという日に試験の結果が出た。 海斗の携帯にメールが送られていたらしい。 携帯に転送してくれたんだけど、何よりもその前に、眼鏡にテロップを流してきた。 「合格!!」 それだけだった。 もう机に突っ伏した。 ああ~もうこれ以上うれしいことはない。 海斗と力を合わせて、そしてお父さんの力のお陰で乗り切ったんだ。 こういう達成感って、大学にまぐれで補欠合格した時以上に素晴らしいものだった。 あれはいとこの力でまぐれだったけど、今回は俺も生まれて初めてというくらい勉強して頑張った。 なんせ俺は今まで受験の1か月間以外は頑張ったことがないんだ。 頭悪いからさ、最初から諦めちゃってた。 さあ、あとは夏休みが待っている。 うれしいの一言だ。ルンルンで車に戻った。 車に近づくと、海斗がいなかった。 身体中の毛が逆立った気がした。 なんで?周りをぐるっと見回した。 でもペンダントが光らない。 そうだ、携帯に電話した。 するとすぐ出た。 「ごめん、今トイレ」 ……しゃがみこんだ......。 冷や汗がたらたら垂れてきた。 驚かせやがって__まったく。 トイレ禁止にしようか。 *** それから三日後、本当に夏休みになった。 「海斗、俺達どっかに遊びに行こうか?全然遊んでないもんな」 天使「ほい、来た!」 いきなり出現した。 「はあん? おばさん、なんで今頃来たの」 海斗が不思議そうな顔で俺を見ていた。 「海斗、今おばさんと喋ってるからさ」ニヤッと笑った。 天使「えへへへ、だって楽しそうじゃん」 「何だよ、こっちは試験で大変だったんだよ、肝心な時は助けてくれないでさ」 文句を言いたい放題言ってやった。 天使「だってさあ、難しいことは分かんないんだもん、しょうがないでしょう?」 「あ、そう、全くさ、出なくていい時だけ出て来るんだもんなあ~」 天使「まあ、そう言わずにどっかに遊びに行こうよ~」 「いやだよ、海斗と二人で行くんだもん。おばさんは出てこないでよ」 天使「だってさ、私だって心配して試験を見守っていたわよ。でもそばに行くとなんか波長がおかしくなるんだよね。だから遠慮して引っ込んだんだよ」 「はあ~?あれ、おばさんのせいだったの??俺がどんだけ苦労したと思ってるんだよ、邪魔ばっかりしてさ」 天使「うふふふ、でも院長に助けられたでしょう?見てたわよ~」 「なんで眼鏡のことまで知ってんの?」 天使「ナイショ」 パタッと消えてしまった。 どういうことだよ? 俺が憮然としていると、 海斗が「あれ?もうおばさんは帰ったの?」 「うん、帰ったよ。都合が悪くなると帰るんだよ。あの試験の眼鏡が不安定になったのもおばさんと波長が合わなかったせいらしいよ」 「ふ~ん、不思議なこともあるんだねえ」 その後はどこに遊びに行こうかって話でも盛り上がった。

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