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第46話 大学4年に進級・イケメンが......
大学の三年間もなんとか無事に過ぎて四年に進級できた。
頑張っていた医療事務は三か月で、
簿記三級も三か月で、
簿記二級は半年かかったけど、なんとか取れた。
これも大学の図書館に、動画や資料がたくさんあったおかげだ。
問題は今年だ。
計画がいっぱいあって、どれも達成できるかどうか自信がない。
まず卒論やゼミがある。
国文科の卒論は厳しいと定評があるらしい。
どうしよう……。
海斗は医大5年生になっている。
今年は臨床研修や来年の国家試験の準備やらで大忙しだと思う。
俺はもう医大の図書館へは行っていない。
海斗も図書館に行くから、鉢合わせしちゃうしね。
それに気を散らしたくないから、俺が遠慮する。
「葉月く~ん」
また友子が来た。
しょっちゅう来るんだよね。
「なあに?」
「一緒に勉強しない?卒論のテーマとか決めた?」
「まだ」
「じゃあ、検討会しない?」
「うん、いいよ」
結局、国文科の仲間と検討会をすることになった。
でも、他の学生が数人、窓辺で騒いでいた。
「何かしら?ちょっと見に行こうよ」
友子が皆を誘ったから、俺も見に行くことにした。
「うわ~イケメン!カッコいいねえ~!」
女子たちが大騒ぎしている。
窓から見ると、それは海斗だった。
元気そうだった。何しに来たんだろう?
どこに行くの?
まさかここに来ないよね?
胸がキューッと絞られるような気がした。
なんだかドキドキして、動悸が激しくなって息が荒くなってきた。
ちょっと‥‥‥息苦しい。ハァ__ハァ__。
‥‥‥俺‥‥‥変だ……。
*
あとは知らない。
気がつくと医務室で寝ていた。
なんでここにいるんだろう?
全く記憶がなかった。
「あ、葉月君、気がついたの?」
友子がそばにいた。
「どうしたの?急に倒れたんだよ。具合悪かったの?
皆で医務室に運んだんだけど、ちょっとラッキーだったのはね、
さっき窓から見てたイケメンが、葉月君のこと診てくれたんだよ」
「え?なんで?」
「なんでって、医務室に用事があったらしいんだけどね。
葉月君の顔見てびっくりしてたよ。
もしかして知り合いなの?
でも良かったね~、イケメンが診てくれてさ」
「何で知り合いだと思ったの?」
「だってさ、やさしいんだよ。葉月君の片手を握って手をすりすりしてさすってたよ」
目を閉じた。もう何も考えたくない。
また気を失いたくなった。
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