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第71話 怒涛の買い物

 昨日のカレーピラフは最高に美味しかったんだけど、今日はさすがに買い物に行かないと無理。 でも食料品は最後にする。 今日は日用品と雑貨。 ごみ箱とか「美しくないと合わない」って海斗が言うから、しょうがない。 海斗のお眼鏡に叶わないものはポイポイ。 お陰で今日は買い物の嵐だよ。 このマンションの近くにインテリア用品を売ってる大手の店がある。 とりあえずそこに行こうとなった。 俺は100均で十分なのにさ。勿体ない。 とにかく、あまりあちこち回るのは嫌だから、メモだけして海斗と買い回りをした。 幸いにして駅前に百貨店がある。 海斗のお好みがあるんじゃない? 足りなければ、更に川の向こうに素敵なショッピングセンターがあるらしい。 「海斗、ちゃんと選んでよ」 「よっしゃ、任された!」 で、俺は大きなカートを引くことにした。 ポイポイ入れるのは海斗。 そうやって大量の物を買った。 帰りは百貨店とスーパーに寄って食料品もいっぱい買った。 そんなに食べるのかなあ? 俺は分からない。だって俺は残り物でいいんだもん。 ああ~寮の食事は良かったなあ。 あの病院で働く人はいつでもあの食堂で食べられるんだよね。 不規則なシフトの人もいるからさ。 ただ時間外になると、麺とかカレーになる。 俺が疲れた時は、食堂で食べてきてもらおうかなあ? それしかない。 「海斗、どう?買い物は終わった?」 一通り店舗を全部回ったんだよ。 「う~、中々ないねえ~。でもいいわ。これで足りるだろう?」 「あ、そう」 「それでさ、明日はご両親へのお土産と、とおるの洋服を買うからね」 「はいはい、了解です」 俺は両親に下着を1枚ずつなんだけど買っておいたのがあった。 だってまだ給料をもらってないんだもん。 両親へのお土産は菓子折りと果物にするつもり。 その日はくたびれて帰った。 俺はもう口が利けない。 ベッドにばたっと横になった。 「おい、とおる、大丈夫か?」 すぐ診てくれたみたい。 「とおる、疲れてるからこのまま休んでいいよ」 そして水を持って来てくれた。 「買い物片づけておいてね。あと、あるもの食べといて」 「うん。いいよ」 そしてドアを閉めてくれた。 ああ~これで寝られる。 あの量だと、パッケージのごみの量もすごいことになるはず。 あとは知らない。海斗が買ったんだもん。 そもそも海斗はタフ過ぎるんだよ。 俺はもうへなへなだ。 * 翌朝、俺はしっかり寝たせいか、まあまあ回復した。 朝食を作らないといけない。 パンとサラダとコーヒー。 ベーコンエッグ。 もうそれでいいや。 夕べ、知らない間に海斗の腕の中にいた。 いつの間に? 「お早う。今日はとおるの洋服を買いに行くぞ」 「うん、わかった」 正直、もうそれほど要らないって思ってた。 無いなら無いでいいやって感じ。 でも海斗にはお気に入りの店があるらしくて、そこに連れられて行った。 川の向こうの大きなショッピングセンターだった。 おしゃれな店ばかりだ。 まあ、俺には関係ない。 高いし。そんな店ばっかりなんだよな。 すべて海斗にお任せして、俺はマネキンになっていた。 ありがたいことに、俺の洋服選びは午前で終わらせてくれた。 ランチに行こうということになって、イタリア料理の店に行った。 ああ~俺お粥でいいよって言えなかった。 ピザ、食べられるかな? そうだ、ドリアがある。 それでドリアを注文した。 でもなんだか全部食べられなかった。 何か胃腸が弱ってるのかな? 「海斗、俺もう帰りたい」 海斗が心配そうに俺を見つめた。 「うん。すぐ帰ろう」 店を出ると車で帰宅した。 帰るとすぐ横になった。 海斗がずっと手を握ってそばにいてくれた。 ああ~、このために一緒になった気がする。

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