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第80話 新しい家族と夕食を
3月30日 月曜日。
25日から28日まで沖縄へ新婚旅行に行っていた。
昨日は荷物を片付けたり、家を掃除したりで中々忙しかった。
なんせ部屋が大きいから掃除が大変で、
海斗にも掃除機をかけるのを手伝ってもらったら、途中でいなくなった。
は? 逃亡か?? と思って頭にきたんだけど、
荷物を抱えて帰って来た。
「どうしたの?」
「俺さ、もうくじけた。ルンバを2個買って来た」
「は、2個も?」
「だってさあ、もうやってられないよ。無理だって。疲れちゃったよ~」
海斗の根性なし!!
でもうれしい。
本当は私もメイドサービスをお願いしようかな~と思ってたんだ。(笑)
それで、今日は夕食にお父さんと友梨奈ちゃんが初めて来るんだ。
昨日、海斗にカニコロッケ作りたいから、
「カニ缶、高いの買ってもいい?」って聞いたら、
「ああ、買い占めろ」だって。
もう~笑わせるんだから。
だから遠慮して高いのを3個にしておいた。やったー。
今朝はしっかりホワイトソースから作ってカニを入れ、
ブランデーも入れたよ。
これ入れると美味しくなるんだって。
だから、ついでにブランデーも買ったんだ。
どんどん贅沢になる俺。
フランベするって書いてあったけど、IHだからアルコール分を飛ばすだけにした。
そして冷やして固めて衣をつけた。
あとはまた冷やして、来る時間の直前に揚げる。
付け合わせはキャベツ、トマト、カイワレ大根、レモン。
あと、お父さんの為にブリ大根と浅漬けも作った。
それと友梨奈ちゃんが好きなプリンも作った。
焼きプリンだよ。
気に入ってもらえるかなあ?
カラメルソースもうまくできた。
それにイチゴとアイスクリームを添える。
よし、セッティングは終わり。
6時に来てくれる約束なんだ。
「海斗、そろそろカニコロッケ揚げるから、お茶出しね」
「おう、任せとけ」
そして「こんばんは~」とお父さんと友梨奈ちゃんが来てくれた。
「いらっしゃ~い」
「わぁ~すごいマンションだねえ~」と友梨奈ちゃんがキョロキョロ見ていた。
「海斗、家中を見せてあげてよ」
「よっしゃ、友梨奈、ついてこい」
お父さんも一緒に眺めて来たみたい。
さあ、カニコロッケができた!
トマトソースも作ったよ。
「夕飯が出来ましたー!」
ささっとみんな集まった。
「ええ? これなあに?」と友梨奈ちゃん。
「これはねえ、とおる兄さんが高~いカニ缶を使って作ったカニコロッケだよ」と海斗。
アハハハとお父さんが大笑いしていた。
「もう、海斗ったら」
「これはすごいご馳走だねえ。手間がかかっただろう?」とお父さん。
「えへへへ、頑張りました」
そして俺が沖縄で買ったタンブラーで冷茶を出した。
「わあ、これきれいね」と友梨奈ちゃん。
「沖縄で買って来たんだけどね、お父さんと友梨奈ちゃんにもお土産があるよ。ご飯食べたら渡すね」
で、友梨奈ちゃんだけジュースにして、あとはみんなでビールで乾杯した。
「結婚おめでとう」と二人が声を揃えて言ってくれた。
練習したのかなあ? ふふ。
「さあ、召し上がってください」
友梨奈ちゃんが真っ先にカニコロッケを食べてくれた。
「わーこれ美味しい~すごいカニの味がする」
「だろ?」と海斗。もう~。
「いや~旨いねえ~。料理屋さんよりもはるかにうまいよ」
お父さんも褒めてくれた。
本当に良かった。
ブリ大根も「いい味だねえ~」と言ってくれた。
うれしい。
「デザートには友梨奈ちゃんが好きなプリンを作ったよ」
「食べた~い」
きれいな白いお皿に、プリンとアイスクリームとイチゴを一緒に乗せて出した。
「わ~すごい。美味しそう」
早速焼きプリンを食べてくれた。
どうかな?
「すっごく美味しい、なんか買ったのより美味しい。なんでだろう?」
海斗がヘラヘラ笑ってた。
「そうだろう? とおる兄さんはめちゃめちゃ料理がうまいんだよ」
「海斗、言い過ぎだから」と小さい声で言った。
「いや、本当に料理上手だよ。今後が楽しみだな」
とお父さんがまた褒めてくれた。
もうすごいプレッシャー貰っちゃった。
海斗のせいだよ。
そしてお土産を渡す時間になった。
海斗から、かりゆしのシャツを渡してもらった。
「ほほ~、中々涼しそうで良いねえ。ありがとうね、早速着せてもらうよ」
「よく似合ってますよ」俺も褒めた。
友梨奈ちゃんはどうかな?
「わっ、これ可愛いガラスのへアゴム。明日学校に付けていく。ありがとう」
「海斗、ちょっと今付けてあげたら?」
「うん、じゃあ、兄さんがかわいい妹にもっと可愛くしてやろうか?」
お父さんがくすくす笑ってた。
「ええ? 変にしないでよ」って信用されてなかった。
面白い。でも何とか可愛くつけてくれた。
「あーすごく可愛いよ」って褒めたら、
「エヘへへ」と照れてた。
もうかわいいんだから。
そして喜んで二人は帰って行った。
海斗が「ご苦労さん」って言ってほっぺにちゅっとしてくれた。
俺は「ルンバをありがとう」と言って、
ほっぺにちゅっとしようと思ったら、
いきなり唇もこっちに向けた!
うっ、息が出来ない。
強引海斗__登場。
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