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第5話 俺の敗北か(ジュリアス視点)①
生まれ変わってから両親に家族、使用人……俺はめちゃくちゃ皆に祝福され誕生日には豪華なケーキやご馳走に歌や芸まで見せてくれる兄や使用人に溺愛されて育った。
家の用事で子供を連れて遊びに来る奴になんかいつもボーっとした顔を向けられる。
それもそうだ。前世と違い、今の俺はとんでもない病弱美少年なのだから。自分でももしこれが第三者なら男でも襲っちまいそうだ。しかし嫌だ!尻を狙われるのはな!
兄貴達も血が繋がってるのに時々めちゃくちゃエロい目で俺を見てきやがる!まだ9歳になったばっかりだっつの!!訴えるぞこのやろー!
しかし俺が兄貴達や友人、変な目で見てくる使用人に対して拳を振り上げようとしたり口の悪い事を言おうとしたら……決まって心臓が痛くなり俺ははぁはぁと息を切らして蹲り医者を呼ばれる。
俺の主治医もちなみに俺を見て時々ゴクリと生唾を飲み込み診察と称してじっくり上半身を見てきやがる!気持ち悪さに医者の頭に向かって吐いてやったことがあるがその時医者は
「ありがとうございます!」
と喜んでいて俺は心底気持ち悪くなった!!
そして……王子の誕生日会に呼ばれた!!
俺は確信していた。あいつが!生まれ変わった佐々木の奴が王子としてそこにいるって!!
こうなったらあいつをブン殴って鬱さ晴らしをしてやろうと思ってたんだ!前世みたいにな!!
奴は黒髪に切長の少しつり目の青い瞳を持ち顔は恐ろしく綺麗なほうだった。
俺だって綺麗だがなんつーか綺麗の種類が違うっつーか、なんか他の子供より体格もよく鍛えてるっぽい。
奴はもう以前の奴ではないような感じがした。
サンテラスで前世のことやクソ神のことなんかを話した。奴を殴ろうとして例の発作が起き俺はしゃがみ込んで呼吸を整える。クソ神の思い通りにならない様に俺はこいつと婚約しないと決めていた。しかしこいつはもう前世とは違うと言い出した。
俺の9年間は……なんだったんだ?でも奴の言ってることは正しい。俺も御影詩季としての人生は終わってた。前の……詩季としての人生は俺にとって最悪そのものだ。両親は刑務所暮らしだし愛された記憶なんて一欠けらもなく、俺は仲間と一緒に佐々木をいじめることでストレスを解消してた。
でもこの9年は人からうざいほど愛され俺は戸惑った。でも神から俺は総受けにされると知っていたので尻穴を狙う奴らを睨みつけていた。実の兄達や使用人達からも毎日そんな目で見られて俺は夜一人で部屋で震えたんだ。
このまま成長したらいつかは……いろんな奴らに……と思うと流石の俺も精神的にキツい。
佐々木……ロドリゲス王子は……もう前世を断ち切りこの世界に馴染んでいる気がして羨ましかった。俺は馴染めない。
怖えぇ。俺……前世なんか喧嘩ばっかで怖いもの知らずだったのにどうしちまったんだ!?
体が弱いせいもある。前のように元気に走り回ることも不可能で心臓の病があるから無理はできないと医者に言われているし寝る前は薬を飲む。
そういう生活を9年。ロドリゲスは元気なのに!なんだこの差!クソ神め!
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【お知らせ】
今回と次回はジュリアス視点の話です。
今後ジュリアス視点の話もちょくちょく出てきます。
※第3話•第4話の終盤に一部文章の抜けがあったため、追加修正しております。
すでにお読みいただいた方も、よろしければご確認いただけますと幸いです。
今後はより読みやすいよう、1話あたりの文字数を調整しながら更新してまいります。
夜灯あまね
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