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第9話 婚約発表会(ジュリアス視点)①

 ロドリゲスの奴から婚約発表会に着ていくヒラヒラの服が届く。全体的に黒い装飾に青い飾り糸の刺繍、リボン帯には青い宝石のはまったブローチも付いてた。  ちっ、女みたいなドレスじゃねぇけどこの世界では恋人や婚約者の髪色と瞳色のものを相手が着るという風習がありやがる! 「てことはあいつも俺の髪の色と瞳の色のモノ身に付けてんのかよ!げえええ!」  金髪に透き通る俺の紫水晶の様な瞳の色のものをあいつが!?  しかし想像したらなんか意外と似合いそうだ。普段からあいつ黒っぽい色の服着てカッコつけてやがる。9歳のくせによ!!  ちっ!  一応試着して侍従のタブラーに見せるとタブラーは手を叩き喜んだ。 「坊っちゃま!なんと美しい!精霊の様ですよ!!」  それいつも言ってんだろ!何着ても言ってる、もう飽きたぜ。 「タブラーありがとう……」  仕方なくそう言う。 「婚約発表会楽しみですね!ロドリゲス王子様とのお披露目ダンスも魔法石に記録して毎日見ます!!」  まるでお遊戯会に出てカメラ回すオヤジかよ!!と思う。 「あいつとダンス……」  この世界の佐々木は少しだけつり目で意地悪そうな顔だが別に顔は悪くないし綺麗な方だ。婚約候補者が俺以外に多いのも頷ける。  妙に面倒見のいいところもあるがそうかと思えば俺の前ではヤンデレ化が進んでるのかたまに意地の悪いことを言ってくる。俺が苦しむのを見るのが楽しそうだ。あの野郎!しかし神の力だしあいつのせいってだけじゃなさそう。  俺だって勝手に病弱設定をつけられてこんなナヨナヨになっちまったしよ!!  ーー  そうこうしてるうちに婚約発表会がやってきた。俺が充分にめかし込められていると奴が来た。 「……綺麗だねぇ。天使みたい。今日は頑張ろうね!」  と手を取り甲にキスされ 「ぎゃっ!何しやがゴホッ!!」  タブラーとこいつの執事もいたから咳が出て最後まで言えない!それに奴はニヤリとして皆に聞こえないようにヒソヒソと 『さあ、僕の腕に掴まって?』  と腕を組む様に言われて広間まで歩いた。  悔しいがこれも社交界のマナーで教育係に教わったことだ。婚約者という肩書き上、毎回こいつと腕を組むことはこの先避けられそうにない。 「ちっ!ジロジロ見やがって!」 「お披露目会だから当たり前だよ。僕達が主役だからね」  と小声で交わす。  広間にはたくさんの人が集まって俺たちが来ると皆の視線が集まった。 「おおっ!!」  と歓声をあげた。 「美しい!」 「可愛らしい!!」 「透き通るような白い肌だ!」  と口々に聞こえる中、ロドリゲスの親……陛下と王妃とうちの侯爵家の面子が揃って待ってた。兄貴達も俺の美しさにポカンとしていたがロドリゲスにニヤリと笑われるとゾッとした様にそっぽ向いた。兄貴達もこいつにトラウマ植え付けられたみてえだな。  大体実の弟に欲情すんな!!  それから陛下と王妃が挨拶し、婚約発表会では俺のことを未来の自慢の王妃だとその場の貴族達に紹介された。  拍手が湧き起こる中、隣のロドリゲスの方をチラッと見ると……なんだかキリリとしていた。その後俺の視線に気付くとふわっと目を柔らかくしたのに心臓がドキッとしたが必死で俺は視線を逸らした。

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