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第13話 ロドリゲスの浮気!?(ジュリアス視点)②
「おい、なんだ?作品て?信者?前世持ちのイギリス人のオタク!?情報量に追いつけねぇ!どういうことだ!?説明しろ!!」
と言うとロドリゲスは……
「くっ……ずっと隠してきたのに……ここまでか……!」
と観念し、なんと俺をモデルにした薄い本……この世界の薔薇本と言われる大人気BL本の作者であり、それを買ったファンの前世イギリス人のオタクと偶然街で知り合い意気投合したという話だった!!
「彼も……セバスチャンも君に会いたがってたよ?どうする?」
いや知らねえよ!!なんだそれ?
「俺がイギリス人のオタクと気が合うとでも思ってんのか!?ぶっころゴホッ!」
「とにかくまぁそういうこと。ごめんね、誰にだって趣味の一つあるし大目に見てよ?」
「ふざけんな!今すぐやめろ!」
事情があるにしろ俺に隠れてコソコソしているのが無性にイラついた。
「無理だよ巷で有名になったし今更引けない。大丈夫だよただの創作だから!」
「その創作で被害を被ってる俺の身を考えろ!道理でいやらしい視線向けてる奴だらけだと思ってたわ!」
「いや、それは昔からじゃない?僕の創作なくてもそうじゃない?」
くっ!確かに別にこいつが創作してようがしていまいが昔から見られるけどよ!!
「だからって!!そ、それにお前そのイギリスオタクと会ってるせいで不能とか言われて悔しくねぇのかよ!?
俺ならそいつら全員ぶっころゴホッ!」
ぶっ殺すとかいうワードは神からのNGワードとして登録されているらしい!畜生が!!
「……なんだか聞いてると僕へのヤキモチみたい…」
「はあーーーー!?てめえそんなわけねえだろ!何勘違いしてんだよ!お前のことなんかなんとも思ってねぇよ!くそが!」
「え?でも噂を聞いて僕とセバスの浮気を疑ったんでしょう?可愛らしいねぇ?」
といつものニヤリ顔をしてきた!こいつマジぶん殴りてえ!殴ろうとしたら心臓痛み出すから無理だけどな!?
「浮気ってなんだ?俺がお前を好きみたいな言い方をするな!気色悪い!」
「うん、僕も気色悪いよ。僕は傍観者だからね」
とあははと笑う。つまりやはり俺には恋愛感情はないらしい。
「ねえ、セバスくんを連れてくるから会ってみない?セバスくんも本のモデルの君のファンだし前世持ちだから変なことしないよ!」
と言うのでオタクと会うのも嫌だが、仕方ないと俺は腹をくくり、そのセバスとか言うイギリスオタクと会ってみることにした。
ーー
後日友人だと連れてきたそいつは庶民だが大商会の子息であった。セバスチャン・オーランドと言い、髪は真っ赤で銀色の瞳のイケメンであった。
この世界の人間の髪も薬を使えば一応染められるらしいが俺がずっと前に染めたいと言い出したらロドリゲスは笑顔で
「染めたい?何故?そんなに綺麗な金髪なのに?それに髪染め薬は今のジュリアスくんには合わないよ。副作用で体の弱い人にはブツブツやアレルギーが出たりするケースもあるし。それがジュリアスくんなら尚更酷くなるよ?そんなリスクを負ってまで染める必要ある?あるなら僕にわかるように3日くらいかけてじっくりとお話ししてくれたらいいよ?」
と愚痴愚痴ネチネチ言われたからやめた。
ちなみにセバスには婚約者がいるらしい。
「おおーー!おー!!初めまして!ボクは日本のアニメ漫画大好きです!ハメハメはーーー!!」
とポーズ付きで某有名アニメの攻撃ポーズが挨拶と共にきた。
「いや、俺はオタクじゃねえし!!」
「あーー、でもあれ知ってますか!?」
とセバスがべらべらと俺の愛読書のヤンキー王道漫画の名を言うから俺は流石に気を良くした。
「おお!それなら俺も前世全巻持ってたわ!」
と言うとロドリゲスがボソリと
「ああ……前世で僕に万引きしてこいって言ったあの漫画か。結局僕のバイト代から出したんだ。万引きなんかしたら家族に迷惑かけるしさ……」
と言うとセバスは
「おお!それは悪いですね!ごめんなさいしてくださいジュリアスさん!」
「す……すまんかった……」
と謝った。
「よくできましたよ!これでチャラね!」
とセバスは陽気だった。
「そういやお前は何で死にやがった?」
と聞いてみると
「………すみません!!」
とセバスは土下座してきた!?
「なんだよ!!?一体?」
「まぁまぁ……」
とロドリゲスは事情を知ってるのか楽しそうだ。
「貴方達二人を轢いた車の持ち主でした!!日本に観光に来てたんまりオタク本やグッズを買い込んで、急いでホテルに戻る途中に……曲がり角で君達を撥ねてボクは電柱に激突し車が爆発して死にましたよ!!」
と言ったのだ!!
「てめえが俺たちを轢き殺したんか!!嘘だろ!」
と俺は叫んだ。
「面白い因果だね。神様も教えてくれればいいのにさ」
「ああ……車は爆発しましたけどね、少しだけ生きてて病院に運ばれてすぐ死んだんです。だからちょっとあの世で神様に会うのが遅れて君達とあの世で会えなかっただけで」
と言った。
「……ちっ……にしてもどうして前世持ちだってわかったんだよ!?」
と聞くとロドリゲスが
「僕の薔薇本の前で『異世界版BL最高です!』って騒いでる変な人いたから一発でオタクだってわかったよ」
と言う。なるほどな。
「だが、俺をモデルにした事は許さねえからな!!」
と俺はロドリゲス達を睨んだのだった。
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