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第15話 イチャつくか②
未来の王と王妃様になる二人の訪問を見て一人暮らしの時計職人のサリーくんは驚いていた。因みに前世持ちのことは三人とも秘密にしていた。
「サリー!ボクの友達の二人だよ?」
とセバスくんが言うと
「あわわ……!ロドリゲス王子にジュリアス様だ!本物初めて見た!」
と芸能人に会ったかのような反応をしていた。まぁこれが僕でもサリーくんと同じ反応してたな。
そうして僕達は前世のことを省き二人に色々と端折って説明した。
「実は僕が不能だと噂が立っていまして…でもジュリアスくんは素直じゃなくてなかなか上手くいかなくて。ちょっとお二人がキスしてるのを見るだけでいいのでお願いできますか!?」
と言うとサリーくんは
「……処刑にならないのなら……」
「いやなりません。参考にするだけです」
と言うとセバスくんは
「いつもみたいに自然でいいよぉ~」
と急に甘え出した!!おお!
「し、仕方ないな!さっと終わらすぞ!キスだけだぞ!」
「うん、わかってるよ。サリー!マイダーリン!!」
となんか甘い空気にガラっと変わった!凄い!一瞬で!!これが愛する二人!そ、創作意欲が!!
「うふふ!愛してるよサリー!」
「あ……ああ俺もだセバス……愛してる」
とお互い見つめ合い接近する!甘い二人の空気が生まれた瞬間を逃さず僕はメモっていた。ジュリアスくんは耳を塞いで嫌な顔していた。
そうか、先に愛の言葉を紡ぐんだね!そうだよね!!まぁあるよね!!
まぁ薔薇本じゃないけど僕も実践するのか。
セバスくんとサリーくんが顔をくっつけて少し恥ずかしがりながら小鳥キスからチュチュと始め僕はもはや食い入るように見た。ヒィーという顔でジュリアスくんも指の間から見ていた。
するとセバスくんはサリーくんの首に手を回ししがみつき、サリーくんはセバスくんの頭の後ろを押さえて今度はお互い深く熱いキスをし始めた。
おおっ!エロ!!ありがとうございます!ありがとうございます!!と僕は心の中で手を合わせて目の前の素晴らしい光景に感謝した。こんなに近くで観察できることなんてこれまでなかったからね。くくく、腐男子としての血が騒ぐよ。
「んふぅ!」
とか声を漏らして気持ちよさそうだ!!
二人の唾液交換音がリアルだ。もはやジュリアスくんはテーブルに突っ伏して現実逃避を始めた。
ようやく離れたところで赤くなり
「こんな感じだよ!」
と言う。僕は立ち上がり二人と握手した。
「ありがとう二人とも!大変参考になりました!!次の本……お楽しみに!」
「やった!!先生の新作待ってます!!……いやいや、ジュリアスくんにもしてあげてね!?」
と言われてああ、そうだったと思いジュリアスくんを見ると
「ぜってぇ嫌だ!!」
という顔をして口をガードしていた。
うーむと考えながら僕達は王宮へと戻った。王宮の中では確かに使用人達は僕達の方を見てキスの一つもないのかという顔や隙あらばNTRしようとする奴らの目が光っていたのを感じたよ。
良くないな。
部屋まで送る途中だが腕を引っ張りジュリアスくんを引き止めると
「なんだ?トイレか?」
と聞いてくる。
「うーんちょっと瞼にゴミついてるから取ってあげるよ目を閉じて」
と言うとジュリアスくんは素直に信じて目を閉じた。
「早くしろよな!!」
と悪態をつきながら。
僕はそっと近づいて使用人達がハッとして息を呑むのを確認してーー
ジュリアスくんの唇に触れるだけのキスをした。
「はっ!!?」
とバッと思い切り離れられ信じられないという目でこっちを見るジュリアスくん。
「さささ、最低だな!!?」
と言い、ベチンとあんまり痛くないけど彼にしたらたぶん全力で思い切り叩いたつもりだったらしく、力尽きてそれだけでジュリアスくんが目を回し気を失い倒れた!!
流石の僕も驚いた!
「ひゃー!ジュリアス様が!お倒れに!!御運びしないと!!」
と隙あらばと狙う人達が駆け寄ってくるので僕はそれを睨みつけながら
「近寄るな!!僕の婚約者に触れるな!殺すぞ!」
と言い放ち彼を抱えて部屋まで運んだ。
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