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第21話 告白と束縛宣言

「僕は……ジュリアスくんが好きだよ!!」  と叫んだ。すると彼は 「は?な、なな何キメェこと言ってんだ!!どうせ同情の好きだろ!?お前ちょっと落ち着け?」  と言うが僕は彼ににじり寄る。ジュリアスくんは後退り、とうとう壁に背中が着いた。 「あっち行けや!!」  しっしと追い払う仕草をされるが  僕は逃げられないよう憧れの壁ドンしちゃった!!  すると赤くなるジュリアスくんはギロリと睨んだ。 「大声で叫んでやるぞ!?」 「叫ぼうとしたら口を塞いで黙らせる」 「えっ!!?」  と身の危険を感じ口を手で覆うジュリアスくん。紫の瞳が少し怯えていた。 「……何度も言ってるけど佐々木千隼は死んだんだ。僕は今ロドリゲスとしての人生を生きているんだ!今の僕のことだけ見てほしい……。僕は……君に言われて考えた。  この数週間気持ちを整理してきた!そしてわかった。僕は離れてる間ずーっと君のことばかり考えていた。9割君で1割が本のネタくらいだ!」 「ネタ入ってる!!」  と突っ込まれた。 「とにかく君が好きだと気付いた。……このままではヤンデレ化完全体になって君のことを束縛してしまうかもしれない!でもどうにも止まらない様な気がするんだ……」  と言うとジュリアスくんは 「お前……しっかりしてくれ!同情で好きとか言ってるだけだ!目を覚ませ!」  と言うが僕は首を振る。そしてジッと見つめた。金のふわふわした髪に指を入れてみた。紫水晶みたいな瞳が揺れ 「ひいっ!!」  とジュリアスくんが怯えた。  僕だってこんな事はしたくない。 「残念ながら僕は君が好きだ。同情じゃないよ。どうか考えてほしい。数日間でいい。もし君がダメだと断ったとしても僕は君を縛り付けてでも実行しようかと思う」 「は!?な、何の実行だよ!?」 「……君の…ど……童貞を貰う。僕も初めてだけど同意がなくともとにかく病気を治すためにヤる!」 「おい!それ犯罪じゃねぇか!!」 「……問題ない。僕と君は現在婚約者という関係であり周りからすればやっとかと思われる。後、少しでも君が嫌な思いをしないように媚薬を持ってくる。媚薬を飲めば訳がわからないうちに終わってるだろうし、翌朝にはぼんやりとしか覚えてないだろうから」 「ひええええ!本気か!?正気か!?バカか!?」 「本気です!!とりあえず一週間時間をあげるから今の僕……ロドリゲスの事を考えてほしい」  と言うとジュリアスくんは 「何でそんな急に……なんだよ!?」 「……さっき君は僕の本の中のロミオのことが一途で好きだと言ったよね?」 「ああ……それがなんだってんだ!?ただの登場人物じゃねぇか!」 「ロミオにもモデルはいる」 「えっ!!?まじか!?」  と言うジュリアスくんの耳元に顔を寄せて囁いた。 「ふふふ……僕だ……ロミオは僕自身だ。ジュリエットと結ばれる事がない設定にして書いている。  実際のシェイクスピアのロミジュリも確か最後は二人とも死んだ。  だから僕もロミオにはジュリエットと絡まず見守り役として書いたんだ。  でも君はそんなロミオを一途だと言った。大抵のロミオファンは毎回ロミオの変態行動が面白いと言うだけなのに」  と言うとガタガタ震え赤くなり 「ひ……お前がロミオのモデル……嘘だ!?」 「……ふふ、君はロミオの事好きなんでしょ?すなわち僕のことを好きと思ってる?」  と聞き返してやると 「んん……んなこたぁねぇ!あれはキャラだから!!本の中のキャラでお前じゃない!!バカか!!」  と強情だ。 「わかってるよ。まぁでもそれも含めて考えてよ。君が僕の事を受け入れて素直に想いが通じ合ったら僕は本の中のロミオとジュリエットをくっ付ける展開を考えてみる」  と言ったら 「き、汚ねぇな!!それ!」 「ああ……すまない、ヤンデレ化が僕をそうさせるんだ」  と僕は壁から離れて自由にした。  そしてお土産の袋を改めて開けて机に置いていく。 「シーロンド王国に行ってきたんだ。あの国は海があったよ。セバスくんに言ってサーフボードを開発して売り出したら流行りそうだよね。  海の特産物もたくさんあったけど日持ちしないから食品はあまり持って帰れなかったけどあの国特有の安眠オルゴールとか加工した貝殻に想い人を入れるネックレスとか真珠系の宝石もあった」  とコトリとパールの宝石達も置いた。  ブローチになったものやシーロンド王国の願いの叶う砂の小瓶とかも。実は資料用にジュリアスくんに似合う透け透けのいやらしいおパンツ買ったことは内緒だけど。 「後、キャンディ。塩飴とかもあるよ。海の国は塩が豊富に取れるし、塩は王宮用に結構買い込んだよ。もしかしたらフライドチキンとかシェフに作ってもらえるかも。ここのチキンは薄味が多いからさ」  と笑い僕は枕を抱え怯えた様な彼に 「それじゃ……僕はこれで……一週間後にね?」  と言いジュリアスくんの部屋を出た。 「はぁ……あんなに怯えさせて僕のヤンデレ化も相当進んだな。困った、でも神様の力なのか支配したいし監禁グッズは知らないうちに集まってるしヤバいな僕も。  ダメだ。本を書こう!夢中になれば少しはまともな思考に戻るだろう。でも怯えたジュリアスくんも最高に可愛かったから一回抜いてから書こう!  と決めて自室に戻り妄想の彼で抜いてしばしの賢者タイムの後……秘密の部屋に行き僕は夕飯まで集中して本を書いていた。  夕飯の時間になるとメイベルが 「本日も食事はジュリアス様となさらないでよろしいので!?」  と聞くので 「うん……ちょっとね」  と言うとメイベルが 「まさか喧嘩でも!?」 「うーん……そんなんじゃないけど……少しお互いの時間が必要なんだ。  それでメイベル……ちょっと欲しいものがあるんだけど……手配してくれない?」  と媚薬のことを言うとメイベルが驚き 「つ、ついに!?そんな行動を起こすつもりですか!!?ロドリゲス様!」  と言うメイベルが感動していた。いや媚薬を使おうとする卑怯者なんだけどなんか勘違いしてくれてニヤニヤしながら 「私も使ったことあるんですけどあれほんと気持ち良さすぎてもう天国でしたのでいいやつを買って参ります!!頑張ってください王子!!応援してます!!」  とめっちゃいい顔で応援された!!  買ってきた媚薬の瓶は高級感ある貴族に流行ってるやつで効き目凄いらしいけど……これ使うってことは無理矢理ってことでできれば使いたくないけど…ジュリアスくんが僕のことを好きになってくれるわけないよね。 「うん……療養目的だと思って振られたら何も考えちゃダメだ!!」  と媚薬の瓶を仕舞い込んだ。

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