22 / 24

第22話 めっちゃ考えた(ジュリアス視点)

 結局あいつ一方的に喋り続けて土産置いて飯も一緒に取らずに帰っていった。  だからまた俺は一人でもそもそ食べた。  因みに土産…男に真珠贈るとかキメェな……と思いつつも一応鏡の前で当ててみたら……絶句した。  今の俺は超美少年だしめっちゃ似合っていた!!男なのに真珠が似合うなんてそんなばかな!と思ったが似合う!  多分何つけても似合うとは思うが容姿が優れすぎていてあんまり鏡見ないように過ごしてきたが久しぶりに見たせいで眩しいくらい似合ってやがる!!  ちっ!  悔しいがあいつセンスいいもんばっか選んできやがって!!あとフライドチキンも翌日出てきて前世の味をほんのり思い出した!!ちっくしょー!もしやこういうの好きなこと知ってて……  いや俺が前世で千隼に買いに行かせまくってたな…。  いやいや!もう前世のことは考えるな! 『今の僕のことだけ見てほしい……』  というロドリゲスの言葉や真剣な顔が思い浮かぶ。話してる間中黒いサラ髪が揺れたし青い瞳も俺を映していた。  なんか思い出すと恥ずかしいぜ。って!俺は乙女か!!そんなんじゃねーし!!  でもどのみちあいつに俺の童貞が奪われる。一週間後に……。薬使ってでもヤル気らしい!あいつ……本気だって言ってたし断ろうが無理矢理ヤッてとりあえず俺の病気を治す目的らしいし!! 「つか結局ヤんじゃねぇか!俺たち!!」  それならジタバタ足掻いても仕方ねぇし、それにまぁ……見た目はあいついい男というか普通にカッコいい!女なら抱いてくれって群がるようなフェロモン出してくる時もあるし容姿は問題ないし体格もいいし!!別に嫌いじゃねぇ。  性格はちょっとおかしいがな!腐ってるしヤンデレ化するし!で、でもシラフのあいつ気遣ってくれていつも何気なくさりげなく優しいし心配症だよな……。  急になんかドキドキしてきた。なんだこれ!?また心臓病?薬飲むか?いや…違う。お、俺……ロミオのモデルがあいつだと知り驚いた。でも確かに結構そう言われれば似てる!!  ジュリエットがヤられまくってるのによぉ!つか俺のこと実はヤられまくればいいと思ってんのか!?いや、創作創作!と落ち着かせた。  ………俺あいつのこと好きなのかな?千隼の時は全然好きじゃなかったしイラついたけど… 『佐々木千隼は死んだよ』  とロドリゲスは言った。嘘つけよ。本の作者のペンネームでチハーヤ・ササキーノとかつけてるくせに。  ……でも千隼が叶わなかった夢をあいつはロドリゲスに転生して書いてるのか?千隼……自分への供養のために。この本を書いてる時は千隼かもしれないが普段はロドリゲス。  俺はどうにもこの世界に馴染めないし夢も前世も持てなかった。俺の中にはまだ御影詩季がいるのか?御影詩季だってもう死んでいるんだ。俺はジュリアスとして生きるのが正解なのか。  このままでいいのか!?一回奴とヤればもう心臓病に苦しむことなくやりたい事が見つかるかもしれねえ!遠出したり!  そうだ!旅行も行ける!ロドリゲスと仲良く旅とか! 「はっ!!お、俺は何を!?恐ろしい光景を!」  よりによってあいつと旅行とか!バカか!でも視察の時ほんのちょっと寂しかったし今も一人で飯食ってんのはつまんねぇかも。  俺はどうしちまったんだ!?それに……。 『僕は……ジュリアスくんが好きだよ!!』  が頭から離れなくて堪らん!! 「ううっ!胸が……くるしっ!」  この事を考えると恥ずかしくて堪らなくて胸がキュウとする!病気の痛みじゃないが変な感覚でこれってまさか!!こここここ恋!!?  と感じサアっと青ざめたり赤くなったりする!!  壁ドンされた時耳元で囁かれた時……  もう全身沸騰しそうだった!あいつが側に来るとおかしくなる!  無駄にイケメンだからな!! 「うう……やっぱり好きなのか!?」  それならもういっそ薬なんか使っても意味ねぇよ!俺が素直じゃねぇことは認めるし……この世界にも馴染んで普通に暮らしたい。  好きな奴……。  ロドリゲスは俺に好きな奴が出来たら応援したいとも言ってたな。それがなんか嫌だ。別に他の奴とのことなんて応援されたくねぇ!やべえ!それってつまりやっぱ俺もロドリゲスの事を好きじゃねぇか!!! 「くそー!なんであんな変態オタク野郎のことを!!」  しかしダメだ。他に思い浮かばん。結局俺の人生で一番関わってるのはあいつだしそりゃこんな保護されたり優しくされたら好きになるだろ!!  くっ!またドキドキしてきた!!  よし!もう腹くくるぞ!俺も男だ!もう決めた!!俺だって好きだと伝える!薬は使わない!  一週間考え抜いた結果ーー  俺はようやく決心したんだ!!  *  そして一週間後の深夜に部屋をノックされた。俺は風呂に入り寝巻きに着替えて待っていてギクシャクしながら扉を開けると色気ムンムンの寝巻き姿のロドリゲスが普通にランプと薬を持ち 「やあ、こんばんは」  と入ってきた。 「約束の日だね……。答えを聞きにきた。ダメでもするけど」  と高そうな薬瓶を机に置いた。  俺はそれを奪い取り棚にしまった。 「!!?」  奴は驚いていた。 「……あんなもん要らねぇよ!!俺もずっと考えてよ…………。  そ、その……お前の事を好きだから薬は使わないでくれ。覚えてたいんだ」  と言ったら静止してなんかボロボロ泣き始めやがった!! 「うおおおい!何泣いてんだよてめえは!!」 「うっ!だって!嬉しくて!」  と懐からガシャンとなんかヤバイグッズの入った袋を落とした!! 「ひいっ!!」 「ああ、こんなもの使わなくて済んでよさそうだ。良かった!知らないうちに集まっていたんだけど……」  知らないうちに!?ヤンデレ怖っ!!  するとロドリゲスが近づいて俺の頬に触りドキンとした。くっ!無駄にカッコいい顔を!いや……えっと……なんかキスされ…… 「いや!待て!!ややややっぱりちょっと!こういうのは!」  と俺は最後の抵抗をしたがとうとう顔が近づいて包み込むようにキスされた!!ふえあえあああああ!!  唇に当たってる!!俺達キスしてる!  覚悟したが別に嫌じゃなくなんかき、気持ちいい!?  何度か見つめ合いロドリゲスが腰を引き寄せ優しくキスしてくる!! 「うう……くそ……」  と俺が言うと青いつり目が優しく光り……今度は角度を変えて来る。目がとろんとした……。まじかよ!キスが上手い! 「ふふ……可愛い……好きだよ。ジュリアスくん。……んん、えっと……ジュリと呼んでもいい?僕のことはロディと呼んでいいよ?」  と言い愛称呼びを提案されいきなりドキンとしたじゃねーか!!  そうしてひょいと俺は軽々と抱き抱えられベッドに優しく横たわらせられた!!ひいー!ついに始まっちまう!! ーーーーーーーーー ※次回はR18回です。

ともだちにシェアしよう!