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第46話 お前まさか!?(ジュリアス視点)

 結婚して数ヶ月ーー。  俺とロディはお互い求め合いラブラブで過ごしていた。  執務中のロディの所に押しかけて仕事を邪魔してヤったりしてタブラー達に叱られたが隙あらばいちゃついていた。それくらいロディは魅力的な王様だった。  もう俺はメロメロだ。  腰が痛くなっても愛した。  そうして数ヶ月後に俺はとうとう身籠っちまった!!  朝から身体のだるさと食欲がわかず……吐いてしまい、俺はまた病弱な身体に戻ったのか!?としょんぼりしていると医者を呼んだロディが戻ってきて主治医に診察される。  すると医者は 「王妃様、おめでとうございます!!お腹にお子を身籠っておられます!」  と言った!!  ロディのつり目がクワァ!!っと開いた!!  俺は固まりかけた。  こここ子供が!!出来ちまった!?  そりゃロディは欲しい欲しい言ってたし俺も別に悪くないとは思ってたけど!  マジかよ……。  俺の横でロディが大はしゃぎして抱き締めてくる中、嬉しさと戸惑いが混ざって複雑だった。  勿論嬉しいが………  赤ん坊……妊娠……出産……頭がぐるぐるしてきた!  そして男なのにどうやって産むんだ!?知識としてこの世界の男達は尻から産み落とされると知っているが。一体どうなってんだよ!!  俺が困っていたら医者が 「王妃様……心配なさらずともいいですよ。妊娠期間中初期は身体の中の作りが子供を産む準備をする為すこーしばかり身体に変化が訪れ体調を崩してしまわれることが多くなりましょう。  赤ちゃんのための小さなお部屋がお腹に作られる間です」  な、なんだそりゃ!?女で言う子宮的なヤツが妊娠初期にできんのか!!?未知の領域に恐怖しかない。一体俺の身体はこれからどうなってくんだ!?  しかも俺は前世で出産シーンくらいテレビで見たことある。ドラマにしろドキュメンタリーにしろ誰しも一度は目にしているだろう。  どいつもこいつも汗を流し叫び痛がっていた。女から言わせるとスイカを股から出す感じという話らしい。ゾッとした。  俺……無事に子供を産めるのか?不安になった。 「どうしたの?ジュリ?気持ち悪い?」 「では私はこれで、無理をなさらないように!何、少しの間ですよ。安定期に入ると大丈夫ですよ!」  と医者の爺さんは去っていった。  俺が考えているとロディは察した。 「まだ出産までは時間あるし僕も一緒にお産のこと勉強するからね。一緒に頑張ろう。辛かったら僕にストレスで当たっても大丈夫だよ?  僕小さい頃、弟達が産まれる時に「」お母様イラついてた時あったから少しはわかるよ」  と言う。 「ああ……迷惑かけるかもなすまん…」  とりあえず不安がバレないよう取り繕った。  それからロディは俺が我儘言っても何でも許したし優しいいい国王だ。でも執務中は邪魔をすることが無くなり俺は体調の悪さもあり昔みたいにベッドで寝ていることが増えてきた。吐き気すげえし、お腹もなんか変な感じだ。早く安定期に入って欲しい。  しかしそんな時ロディが少しどっかの国と村に数週間くらい視察に行くらしい。水路を引く計画があるらしく施工技師や領主達との話し合いがあるらしい。施工の進展なども見に行くとか。  仕事なら仕方ねえと俺はロディに行ってらっしゃいとキスし帰りを待つことにした。  しかし……そこでまた使用人達から噂が立つ。 「なぁ、ロドリゲス王……王妃様が妊娠期間中に視察だなんて……やはりこの機会に浮気をするんじゃね!?」 「俺も昔バレないように一回だけしたわ!くくく!だって妊娠中は相手できねえしよぉ!」 「わかる!浮気一回は魅力的だもんな!バレなきゃいいんだバレなきゃよ!」 「仕事だって言っておけばは信じるし楽だぜ!」   とかいうのを断片的に聞き、俺はまた不安になった!!  まさか人が妊娠して苦しんでる時に浮気とか流石の俺もキレるぞ!どこの昼ドラだ!  ただでさえロディはモテるしもはやあの本の作者であるから人気は凄いのだ! 「どうしよう!タブラー!ロディの奴!視察先で可愛い男と!!」  と相談すると呆れた目をして 「ジュリアス様……。国中探してもあなた以上に可愛い男はおりません。  ロドリゲス陛下はそんなことはなさりませんよ。誠実そのものです!  むしろジュリアス様が自分がいない間に悪い虫がつかないよう注意と守備を固めるようしつこいくらい言って出掛けられましたよ。  そんな心配無用ですからね!」  と言われた。  ……まぁそれもそうか。ロディを信じてやらないとどうするんだ!俺!この子だって父親の帰りを待ってくれてるだろう!  とお腹の子にテレパシーするみたいに 『お父様はきっと大丈夫だからな!』  しかしタブラーは 「ああ、しかし視察先でお酒を出されその中に媚薬を入れて一夜の過ちを犯そうとする者がいるとか。  特に王様ともなろうと油断したらお子を身籠り何年後かに側妃の立場を狙って来る輩もいますからね」  と言ってくる!!なんだその計画的ハニートラップ!!  ロディ……大丈夫なのか!!?  俺はもうイライラしながら吐いたりして待った。  まさかロディが!媚薬を盛られ俺以外の男に腰振ってたらどうしよう!!  ぎええええええ!許さんロディ!!  と怒りの形相をしていたら数週間後にロディが普通に帰ってきて俺の顔を見て 「あれぇ?どうしたのぉ?そんな怖い顔して」  と呑気にほざく。 「はっ!別に?視察はどうだった!?」 「うん、上手くいってるよ。来月には施工も完成された水道が出来て街や村が栄えそうだよ!!水道橋もできる予定でね」  とにこにこご機嫌だ!まさか!俺以外としっぽりヤッてご機嫌なんじゃ!? 「ああ……ジュリ……僕は視察先で暇だったからとうとう我慢できなくて……続きを書いてしまったよ!」  とバサっと大量の原稿用紙が出てきたのを見た!! 「こ!これは!!まさか!!」  と俺はロディを見たら少しクマができていた!!夜通しこもって書いてたのかよく見たらペンダコができてやがる!!  俺は……バカだ。少しでもロディを疑ってイライラしてたとは!! 「ああ、そうだ、王宮に戻りタプラーさんから君が有りもしない噂で八つ当たりしてると聞いたよ……」 「うっ!!」 「花瓶を割ったりしたんでしょ?ふふふ、大丈夫……。噂を流した使用人達の給料減らしておいたから!」  とニヤリと悪い顔した。そして 「ジュリー!?ジュリもごめんなさいしようねぇ!?僕がジュリを無視して浮気してるなんて思ってたんだよねぇ?」 「うぐ!……ごごごめ……なさい……」  と言うとロディは頰にキスしてお土産の青いネックレスをかけてくれた。 「魔道具で好きな相手の行動が見えるんだよ」  言われてネックレスの石を覗くと、すぐそばにいるロディが、まるで上からカメラで映されているみたいに見えた。 「ジュリ専用の僕監視アイテムだよ。これで僕が浮気をしてないとわかるしいつでも僕のことを見てられるでしょ?僕も同じヤツを持ってるんだ」  と首からお揃いの紫のネックレスを取り出して見せた。 「ふふふ、ペアで作って貰ったんだ」  とロディが俺を抱きしめてお腹を撫でた。 「いつか産まれるこの子にも同じのをつけて監視しようと思う」  と言うと 「それは可哀想だからやめてやれよ!!嫌だよ!自分の息子が大きくなって自慰してるの見ちまったら!」  と言うとロディがメモりだした! 「ああ!そんな事言うから新しいネタ神様がやってきたよ!!ジュリエットが寂しくて一人で自慰してるシーンを覗き見るロミオ……」 「うがあ!!俺はそんなことしねえけどおおおお!!」  結局ロディは続刊の番外編を出したらまた飛ぶように売れたのだった。

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