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第56話 また始めよう***①
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ジュリが記憶喪失になってから一年間手を出さなかった。頬と額にはキスをしたが医者から
「何かの刺激で脳が壊れたら大変なので暫くは様子を見てほしいです!無理に思い出させてはいけません!!」
ときつく言われておりとにかく優しく接する事を徹底され、僕は耐えた!!
何度も触れそうになった。
眠っているジュリの頬に手を伸ばして、寸前で止めた夜もあった。
ジュリも混乱している日々が続き、自分のことや周りのことを完全に理解するまで時間がかかったし、思い出さなかったらダイアと僕を捨てて他の男と!?
と考えると実は苦しかった。
穏やかに刺激しないようにゆっくり時間をかけていった。ジュリに嫌われたくないからヤンデレ化も絶対表に出さないようにした。
記憶喪失が少し噂になり狙ってくる輩が増えてきた。社交界で知ったのだろう。とにかく警戒する中、数週間の視察が決まり、僕はダイアにお母様のことを頼んだと伝えた。
ダイアは2歳になると言語が明らかに発達してきた。今はちゃんと走れる。直ぐ疲れるけど。心配だけど結界を張り巡らせて部屋から出ないように言ったけどまんまと騙されてジュリは変な男にさらわれそうになった。
仕事を中断し転送魔石でジュリの元に行き助けた。領主と大事な話の最中だったので早く戻らないといけない!
最近魔石技術が発達して魔術と僕の絵を組み合わせたものが動くというものでそれって!僕が夢見たアニメ化じゃないかーーーー!!
と脳内大喜びで領主と話していたのだ!!
これが実現したら凄いことになる!映画館みたいな施設の建設業も進める事になっててそんな時にジュリの危機を感知。
そして変な男を倒して戻ろうとしたけどジュリは行って欲しくなさそうに袖を持つのでつい空き部屋で欲求が爆発しそうになるのを抑えて久しぶりに優しいキスをした。もう一年ぶりだから離れ難いが仕事に戻らないと!このままじゃ最後までしちゃうから!と言い聞かせて僕は戻った。
アニメ化の話や映画館みたいな施設建設の話を終えてやっと帰宅して可愛いダイアが大喜びでぬいぐるみを抱きかかえて絵本の最新作を読み聞かせたりして寝かせた。
それからジュリの元に戻るといつの間にか僕の腰に例の鉄枷入りの袋がぶらさがっていた!!恐るべし無意識ヤンデレ!!僕はサッとベッドの下にそれを隠した。怖がらせてはいけない。
でもジュリはなんだかそわそわしてるみたい。
「ジュリ……こないだの続きする?」
「えっ!!?つつ……続きって!」
「思い出させてあげようか?」
と僕は顔を引き寄せ口付けた。
ジュリはまるで初めてのように顔を赤くさせ恥じらった。記憶がないからそうだよね。
でも……僕ももう限界かもしれない。
一年間、触れなかった分まで全部溢れそうだ。ジュリがもし壊れたら僕が責任を持とう。
医者の言葉が頭をよぎるが、それでも止まれなかった。
「ジュリ……僕のこと好き?」
と聞くと赤い顔でこちらを見た。
「お、俺……お前のことを考えると……なんか胸がドキドキする。……ダイアのことも可愛い……。ち、ちゃんと思い出したいけど今まで怖くてよ。頭痛くなるし」
「医者からも言われるけど本当にジュリが無理して思い出さなくてもいいんだ。今の僕やダイアのことを考えてくれてることだけで嬉しい。過去が思い出せないなら今からまた始めればいい……。
僕はジュリアス……ジュリのこと好きだよ?愛してる……ジュリは?」
と聞くとボロリと涙をこぼし
「ううっ、お、俺も俺もお前が……好きだ!お願いだ。俺のこと好きにして?」
とお願いされ断る理由はなくなった。
「……ジュリ……ロディと呼んでいいんだよ」
「……ロディ……聞き覚えが……ある……」
「うん……。さぁおいで……」
と腕を広げるとジュリはこちらに寄ってきて僕の胸に顔を埋めた。僕はギュッと抱きしめた。しばらくジッと抱き合い……顔を上げたジュリは
「ロディ……キスして……」
と言い可愛くて前より深いキスを始めた。初めてのように大事に優しく段々と熱く深く舌を絡ませ合う。
「あ……ん……ふう……」
淫らな音がしてくる。
「ロディ……気持ちいい……キス……」
「そう?もっとする?」
「う、うんする……」
と痺れるようなキスを何度も何度もした。本当に痺れたような顔のジュリがエロ可愛い。
優しくボタンを一つずつ外し、胸に触れると
「ひっ……」
ジュリは一瞬だけ肩を強ばらせたが、逃げなかった。
「怖がらないで……大丈夫……」
しばらく抱きしめて落ち着かせるために背中を撫でた。ジュリは
「も、もう大丈夫……つ、続き……やっていい……」
怖がっているはずなのに、逃げない。
そのことに、少しだけ安堵する。
「……無理ならすぐにやめてあげるからね」
と軽く唇にキスし、額、鼻筋、頬、耳、
首、鎖骨へとどんどんとキスをする。
怖がってないかな?と
ジュリの顔を見ると恥ずかしそうに目を瞑っている。
「ジュリ……胸、ちゃんと触るよ?」
と聞くと薄目を開けて赤い顔をしてうなずいたので怯えないように優しく胸へと滑らせる。先端の突起を指で撫でたり押したり指の間で挟んで愛でる。
「……っ!」
ジュリは目を瞑り恥ずかしがっていた。
その反応がやはり初めてのようで可愛い……。
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