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流れる乳の川
もう片方の突起に穴を開けた夜、待夜駅は、碧翠堂の腕の中で、耐えきれずに果てた。
古い鏡の表面に山羊の乳のように流れ落ちる体液。
碧翠堂の鼻は鏡の冷たい表面に触れた。
待夜駅は、舌を鏡の表面に這わせている碧翠堂の姿を黒猫を撫でながら見ていた。
かちりと宝石が触れ合う。
「僕は、エジプトのファラオで、あなたは人魚の王子ですね」
待夜駅が笑った。
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