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第10話 身体を繋げる毎日 ***

「んぁ……ッ」 「イヅル、可愛い。もっとたくさん、感じて」 あれ、おかしい。 僕たちは契約結婚なはずなのに、いや出会った日から毎日、身体を繋げている。 「イヅルの蜜は甘いね。感じてくれればくれるだけ、溢れてくるよ……ああ、美味しい」 「そんなとこ、舐めないで、くださ……あぁん!」 後ろの穴をぬちぬちと長い舌で舐られる。 そんなところ汚いし、舐められたところで感じるわけがない……! と思っていたのに、なぜだか腰が落ちてしまいそうなほどの快感の波が押し寄せる。 エルダーさんのフェロモンとやらが、いけないのだ。 僕が柔軟剤だとか洗剤だと思っていた香りは、エルダーさんの香りだった。 その香りに包まれると、酩酊状態になってしまう。 エルダーさんとの行為がどれだけ気持ち良いのかもう知っているから、そんな状態に陥った僕は、断るどころか自らも求めてしまうのだ。 単なるお互いのメリットで契約しただけの中なのに、僕はなんて浅ましいのだろう。 けれど、そんな僕の打算や申し訳なさですらも包み込むかのように、エルダーさんはひたすら僕を甘やかしてくれた。 「も、辛い、です……エルダー、さん……っっ」 「ふふ、とろとろだね。それじゃあ今日も、たっぷり気持ち良くなろうか」 エルダーさんの肉棒が、早く欲しくて堪らない。 喜悦の涙を滲ませながら、僕はエルダーさんのペニスを誘うようにお尻を擦り付ける。 「イヅル……」 はぁ、と焦れたようなエルダーさんの熱い吐息が僕の耳を掠めた。 後ろの穴に押し当てられたエルダーさんの逞しくて硬いペニスがずぷずぷ、と僕のナカにぴったりと収まっていく。 「んん……ッッ」 埋め込まれるだけで、気持ち良い。 ドクドクと脈打つペニスに、僕の腸壁がぎゅうぎゅうと絡みつく。 「ああ、気持ち良いね。まるで吸い込まれるみたいだよ」 「はい……っ」 僕がこくこくと頷くと、エルダーさんは緩やかに緩急をつけて腰を振り出した。 じゅぼじゅぼと前立腺を突かれ、過ぎた快感に逃げ出したくなる。 逃げられないように片足を持ち上げられて奥を突かれれば、ピストンのタイミングで僕のペニスからもびゅるびゅると白濁した液体が飛び散った。 「あぁんッ! あん!」 「ああ、可愛いイヅル。こっち向いて?」 エルダーさんに請われ、唇を重ねる。 長いエルダーさんの舌が僕の口内を這いまわり、舌を吸い上げられては唾液を啜られる。 繋がったまま身体を回転させられ、正常位で身体を繋げる。 「イヅル、イヅル……」 熱に浮かされたように僕の名前を呼ぶエルダーさんにたいして、愛しさが込み上げてくる。 初日もこんなふうに抱かれたけれど、エルダーさんの顔を見る余裕なんてなかった。 僕の恥ずかしい姿に、こんなふうに欲情してくれるエルダーさんの顔。 やっぱりイケメンだけど、額に汗を浮かべて、どことなく余裕がない感じで。 「エルダーさん……っ」 もう一度キスをしたくなって、エルダーさんの首に両手を回して引き寄せる。 両膝をぐっと曲げられた格好でディープキスを交わしながら、エルダーさんのピストンは激しさと重さを増していく。 僕にエルダーさんが、種付けピストンをしている。 そう理解した脳が、大量の快楽物質を放出する。 ああ、気持ち良くて堪らない。 射精していないのに、お尻だけで何度も達してしまう。 こんなペースで抱かれていれば、元妻との行為の回数なんてあっという間に超えてしまいそうだ。 やがてエルダーさんが、僕のナカに熱い飛沫を放ってくれて。 僕は気を失うように眠ったけれども、衰えをしらないエルダーさんの男根は、ずっと僕のナカに埋まったままだった。

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