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前編③

『他のプレイヤーから「NPC姦プレイヤーとNPCの状態リンク」の承認要請が届いています。承認しますか?』  初めて見るメッセージだった。詳細を確認すると、どうやら中にいる俺の状態がNPCに反映される設定項目らしい。他のプレイヤーというのは状況的に背後にいる攻めプレイヤーだろう。俺は承認するとどうなるかなんとなく予想しながら『はい』を選択した。状態がリンクされたというメッセージが表示され読み終わると同時に消える。 「……はははっ、すご。こんなに変わるんだ」  攻めプレイヤーが笑うのもしょうがないだろう。自分でもわかっている。  先ほどまでゆるく反応しているだけだった俺NPCのちんぽが、勢いよく天を仰ぎ先っぽからカウパーを垂らしはじめる。俺NPCは正面を向いたまま動かないので下半身を直接見ることはできないが、ちんぽを伝う液体の感触がとてもリアルだった。 「あは、こんなにやらしい人が入ってるんだぁ。ガッチガチじゃん。ちょっと触っただけで出そう。ほら、どう? きもちい?」  そう言いながら攻めプレイヤーは手でちんぽをゆるゆると扱く。にちゅ、ぬちゅ、という音が耳に入ってくる。ここが仮想空間だということを忘れそうなくらい音も感触もリアルで、すごく気持ちいい。 「あっ、あひっ♡ あんっ、ふぅっ……♡」 「真っ昼間に外でチンコをシコシコされるの、そんなにいいんだ?」  ぴったりと後ろにくっつかれ、耳元で攻めプレイヤーに囁かれる。めちゃくちゃイケボだ。なんの加工もしていない地声だとしたら、声だけで稼げそうなくらい。たまにお世話になる成人向け音声作品にこの声が起用されていたらランキング上位は確実だろう。  視界の端にふわりと風に揺れる髪が映る。俺NPCの髪色ではないので攻めプレイヤーのものだ。薄く紫がかった金髪で、ロングとまではいかないが少し長めのようだ。 「あっ♡ んんっ♡ あっ、い、イッ……♡」 「チンコビクビクしてきたね……イっていいよ、ほら、イけ♡」 「んい、イくっ……♡ あ゛ッ……!」  強く扱かれびゅるるっと俺NPCのちんぽからザーメンが出る。俺自身が射精したかのような気持ちよさだった。普段のオナニーとは比べものにならないくらいの快感。想像の何倍も何十倍もよかった。 「どれもぉ、新鮮ですよ……♡ 見ていってくださぁい♡」  中の俺が余韻に浸っていたとしても、NPCはしっかり設定された行動を遂行する。状態リンクもありだいぶ中の俺のとろけ具合に引っ張られているが、俺NPCは通行人に向かってしっかり決められた台詞を発した。 「新鮮ななにを見てほしいんだろうねえ?」  攻めプレイヤーはニヤニヤした声で言うと俺NPCの目の前にザーメンまみれの手をかざす。NPCの体だから元々俺の意思で顔をそむけることはできないが、中の俺自身も攻めプレイヤーの手から垂れるザーメンに釘付けだった。しっかりと青臭さが鼻に届いて背中がゾクゾクする。  はぁ、と俺NPCから熱く吐息が漏れた。攻めプレイヤーがくすくす笑いながら手を下すと、尻にぬるりとした何かが触れる感触。ザーメン塗れの指だとすぐにわかった。指はぬるぬると割れ目をなぞり、そしてつんと俺のアナルをつついた。 「んっ♡ んっ♡」 「はは、ヒクヒクしてる」  ふにふにと指でふちを刺激されれば、すぐに俺のアナルが物足りなさそうにヒクつく。攻めプレイヤーの中指の先が少しだけ穴に入ってくると、待っていたとばかりにアナルが指に吸いついた。 「うわ、ちょっと入れただけですっごいちゅーちゅーしてくるじゃん。え、なにキミそんなに遊んでるの?」 「ぁっ……♡ んぅぅ……♡」 (いえ! これは自己開発の成果です!! まごうことなき童貞処女です!!)  俺の悲しい告白はNPCの口から発せられることはなく、とろけた声だけが漏れる。NPCの性的接触反応を有りに設定しても、NPC姦プレイヤーとNPCの状態をリンクさせていようとも、俺自身の言葉をNPCが発言することはない。それがNPC姦プレイだ。俺の喘ぎ声はNPCに反映されるが、それ以上の意味のある言葉はシャットアウトされるのだ。 「言えないよね、NPCだし……まあ、身体に聞けばいいんだけど♡」 「あんっ!」  ずぷっと攻めプレイヤーの指が中に押し入ってくる。軽く抜き差しされただけで俺のアナルはきゅんきゅん悦んだ。 「あっ♡ あぅっ♡ んっ♡」 「んー、ゲームだからって男でもすぐ濡れるわけじゃないんだ。こーんなにえっろいからもうゆるゆるのぐちょぐちょかと思ったのに」 「ぁっ……♡?」  楽しそうに言うと、攻めプレイヤーは一度指を抜いてしまった。振り返ることはできないから彼の様子を見れないし、どうしたのかと聞くこともできない。 「大丈夫。ローション使うだけだから、イイ子で待っててよ♡」 「っ……♡」  俺の物足りなさに気づいているんだろう、攻めプレイヤーが笑いながら言った。きゅぽん、という音がし、そしてすぐに先ほどよりも濡れた指が俺のアナルに入ってきた。

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