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番外編① プレイヤーではじめまして⑩
金曜日の夜。仕事を終え家に帰った俺のスマホに通知が届く。
『明日は来れる?』
SNSアプリを開き、もちろん、と返信する。連絡を取っている相手はもちろんシュンだ。
シュンとプレイヤーで初めて対面してからしばらくが経ち、俺と彼は本名で登録しているSNSで連絡を取り合うようになった。はじめはゲームの公式アプリに備わっているフレンドとのダイレクトメッセージ機能で連絡を取り合っていたが、ある日彼からSNSのIDが送られ登録するように言われ今に至る。
もうお互い本名も知っているし、現実でも会わないかとシュンに誘われていた。すっかり彼から与えられる快楽の虜になっている俺は、現実でも抱きたいと言われて胸が高鳴った。
もうすぐ仕事の繁忙期が終わる。明日シュンに、いつ会えるかと俺から切り出すつもりだ。
夕食と風呂を終え、布団に入れば疲れであっという間にまぶたが下がってくる。現実でも会ってみたいが、まずは明日ゲームで会えることが楽しみだ。シュンも先週は用事があり、ゲームで会うのは実は2週間ぶりだったりする。
明日はどんなプレイができるかを楽しみにしながら、夢の世界に落ちていった――。
(了)
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