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番外編② 現実ではじめまして・中編④

 ナカからゆっくりとちんぽが引き抜かれ、喪失感にまんこがヒクつく。季春がちんぽから外したゴムの中にはたっぷりとザーメンが注がれていて、ゴクリと喉が鳴った。あの量を奥に叩きつけられたらどれほど気持ちよかっただろう、とゴムをつけさせたことを少しだけ後悔する。  口を縛ったコンドームをゴミ箱に捨てた季春が隣に寝転がり、俺をぎゅっと抱きしめた。 「やなぎ、初めての感想は?」 「すごい、気持ちよかった……♡ ゲームのときよりもずっと、めちゃくちゃ、最高だった……♡」  余韻に浸りながら答えると、れろれろと耳を舐められる。僕も、と耳に囁かれる声がセクシーでまた身体が疼く。 「ふふ、やらしい顔♡ やなぎ、ほんと……可愛い。好きだよ……♡」  ゲーム内で何度も囁かれた言葉を耳に流し込まれる。俺も好き、と返しそうになり、ここが現実世界だということを思い出して、ふ、と笑った。 「どうかした?」 「ん、いや……季春が、ゲーム内にいるときみたいな感じで好きとか言うからさ……」  たしかに渚とシュンは少し前に恋人になった。今日はゲームでいつもしているようにセックスをしたから、混同してしまったんだろう。  そう思いながら季春を見ると、彼はきょとんとした顔でこちらを見ていた。 「別にゲーム内じゃなくても言うでしょ。付き合ってるんだから」 「え?」  俺が素っ頓狂な声を漏らすと、季春の表情が不機嫌なものに変わっていく。彼は俺に覆い被さり微笑むが、目は笑っていなかった。 「……ねえ、やなぎ? 僕たち恋人だよね?」 「え、それは……ゲーム内の、渚とシュンの関係……だろ?」  恋人なのはあくまでゲーム内だけ。正直ゲーム内でシュンに好きだと言われるたびにときめいてはいるけれど、現実と混同しないように何度も自分に言い聞かせているのだ。 「同じじゃない? ナギはキミだし、シュンは僕じゃん」 「えーっと……ゲームの関係と現実の関係は別物というか……」 「なにそれ。じゃあやなぎは僕のこと好きじゃないのに好きって言ってたんだ? 僕はずーっと本気で好きだって言ってたのに」  そう言われて、俺の心臓は壊れそうなほど激しく鼓動する。たしかにネトゲで知り合って恋人になるのは珍しくない。けれどこんなリアルが充実しそうなイケメンがゲーム内で付き合うイコール現実でも恋人という認識でいたなんて思わないだろ。しかも、俺のことが本気で好きだなんて。  彼の言葉を心の中で反芻し、俺の顔は火を噴きそうなほど熱くなっていく。 「ほ……本気で、好きになって……いいのか?」  小さく呟いた俺の声を聞いた季春が、むっと唇を尖らせた。 「ふうん? 今までは遊びだったんだ?」 「いや、そうじゃなくて……! なんだ、その……んっ……」  しどろもどろになっていると、季春に唇を塞がれる。当然のようにゆっくりと舌を絡ませ合ったあと、彼がとろけるような甘い笑みを浮かべる。 「もう、ごちゃごちゃ考えるのは終わり。ゲームとか現実とか関係なくて、僕が好きになったのはキミ。わかった?」 「……うん。わかった……」  笑みと同じくらい甘い声に酔いしれながら頷くとまた唇を啄まれる。キスの合間に好きだよ、と囁かれ、その言葉で頭がいっぱいになっていく。 「ふふ……ねえ、やなぎ。キミも言ってよ。僕のこと、好きなんだもんね?」 「ん……♡ す、き……♡」  散々流し込まれた言葉を声に出すと、さらに頭がふわふわして幸せな気持ちになる。ああそうだ、俺はきっと……ゲーム内で彼に告白されたときにはすでに、身体だけじゃなく心も落ちていたのだ。 「はぁ……♡ 季春、好き、すき……♡ 好きだ……♡」 「あは、素直になったじゃん。ちゃんと言えてえらいね」 「すき、す……あっ♡ ひ、あん……っ♡」 「僕も好きだよ、やなぎ♡ 好き。だーい好き♡」  耳を舐められ愛の言葉を流し込まれながら、再び乳首をくにくにと弄られる。先ほどが再び身体に宿り始めていた熱が徐々に上がっていく。 「僕、寂しかったんだよねえ。やなぎは僕のこと好きだって言うわりに結婚にも同棲にも頷いてくれないしさあ」 「あひっ♡ だ、だって……んんっ♡」  あのゲームでは性別種族問わず結婚できるシステムになっている。プレイヤー同士はもちろん、NPCとも可能だ。季春はゲーム内で恋人になった当初から、結婚して拠点となる家を買って同棲しようと提案してきていた。だけど、俺はずっと断っていた。 「うん、言い訳を聞いてあげるよ」 「だって……結婚までしたら、現実でもお前のこと好きになって……ゲームだけじゃ、物足りなくなるか、らぁぁ゛っ♡」  ぎゅうっと乳首を強くつねられた。それすら快感だと認識にしている身体はビクビク跳ねてちんぽからカウパーを飛び散らせる。  季春は上体を起こし、俺をギラギラした瞳で見つめて、にやりと笑った。 「はぁ……まったく。もう余計なこと考えないように、しーっかり、教え込まないとねえ?」 「ぅ、ん゛……っ♡ しっかり……ッ゛♡」  彼の言葉だけで腹の奥が疼き、まんこがくぱくぱと収縮する。自分から足を大きく開き膝裏を手で抱えた俺は、期待にヒクヒク震えるまんこを季春の前に晒した。  はあはあと息を乱しながら待っていると、季春がまた勃ち上がってきていた自らのちんぽを扱く。ガチガチになってきたちんぽがまんこをいたずらにつつくと、吸いつくように穴が絞まって、ちゅ、と音を立てた。  一瞬だけだが先ほどとは違いダイレクトな感触が触れ、全身が粟立つ。 「ねえ、やなぎ? マンコすっごい吸いついてくるけど……ゴムつけなくていいのかなあ?」 「ぁ……♡ んぅ……、ごむ……、ぅ……っ♡」 「ほら、そんなにくぱくぱしたら、挿入っちゃうかもねえ……♡」  季春が亀頭をくっつけてくるたび、まんこがはむはむと動く。ゴムと言われて思い出したのは、ザーメンを奥に感じることができなかった物足りなさ。1回ヤって大丈夫だったんだし、すっかり理性が溶けてしまった頭は奥まで深く繋がって満たされたいという欲望に支配されていた。  俺は自分でまんこをヒクつかせてちんぽの感触を楽しみながら、だらしなく口元を緩ませる。 「ゴム、いらない♡ ナマで季春と繋がりたい♡」 「へえ、いいんだ? ゴムつけないで突っ込んで、奥に射精しちゃうよ?」 「ほしいっ♡ ナマちんぽで俺のナカいっぱいにして♡ ザーメンも奥でびゅーって♡ 出してほしい……ッ♡」  欲望丸出しのおねだりをすると、季春がくすくす笑いながらローションを手に取った。たっぷりと竿に塗り終わると俺に覆い被さり、ぬぷ、と先っぽをまんこに沈める。 「ふ、あはは……、結局こうなっちゃったねえ♡ キミがほしいって言ったんだから、ね……っ」 「あ゛、ぁ゛~~っ♡ キたあッ♡ あちゅ、ぃぃ゛♡ ン゛~~ッ゛♡♡」  薄いゴムに隔たれていない、本物の熱。脳と身体が認識した瞬間、快楽で身体がゾクゾクし離すまいと剛直を締めつける。

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