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番外編③ 新しい日常はすぐそこに(攻め視点)①
ぼんやりと意識が浮上し、ゆっくりと目を開く。見慣れた部屋が視界に映り、カーテンの隙間から日の光が差し込んでいる。何時だろうと思いながら小さくあくびをすると、隣からもぞもぞと動く気配がした。
「ん……」
小さく声を漏らしたけど、隣にいる恋人の目は閉じられたまま。僕は眠っている愛しい人――やなぎをそっと抱きしめ、彼の腕を自分の背に回させる。すると、無意識なのか彼は僕の背中にぎゅっと抱きついてきてだらしなく口元を緩ませた。
たまらずやなぎの唇にキスを落とし、さらに顔中にキスを降らせていく。彼の下唇を食み、舌を這わせる。片手を彼の下穿きの中に滑り込ませ、お尻に手を這せる。
すべすべの尻たぶを割り開き淫らな蕾に触れると、昨日遅くまで抱いたからかまだ柔らかかった。指の腹を穴に押しつけると、ちゅうちゅうと吸いついてくる。
(あは、えっろ。相変わらず寝ててもやらしいよねえ)
楽しくなってふにふにと穴のフチをこねていると、ピク、と腕の中の身体が跳ねた。
「ん~……? ぁぅ……んっ♡」
うっすらと目を開けたやなぎが口を開いた瞬間、彼の唇を舐めていた僕の舌がぬるりと彼の口内に滑り込んでいく。そのまま口内を舐り舌を絡めれば、夢うつつでなすがままだった彼も覚醒してきたようでようで舌を絡ませてきた。
しばらくねっとりとした淫靡な音を室内に響かせ、最後にリップ音をさせて僕は唇を離す。
「やなぎ、おはよ♡」
「はよ……今、何時……?」
「わかんないけど、起きる予定の時間は過ぎてるんじゃない?」
「あー……だろうな……ん~……とりあえず、起き……んっ♡ な、んぁ……っ♡」
身体を起こそうとしたやなぎをぎゅっと抱き込んで、また穴のフチをこねる。びくびくと身体を震わせながら、彼は淫らな声を漏らす。
「季春……っ、起きるって、言って、んぅ~~……っ♡」
「どうせ今からじゃ準備しても遅くなるだろうし、起きなくてもいいじゃん。昨日は久しぶりに激しかったから、やなぎもまだ身体だるいでしょ?」
「ふ、ぅ……っ♡ 誰のせいだと……、ぁ゛んっ♡ ぐりぐり、らめ゛ッ♡」
「あは♡ 腰揺らして駄目はないでしょ。それに、昨日激しくシちゃったのはキミがあんなこと言うからじゃん」
指の腹でぐりぐりと穴を刺激すると、無意識なのか自ら指に擦りつけるように腰を揺らし始めた。やなぎは僕の言葉に頬を真っ赤に染め、う、と口ごもる。言葉を紡ごうとする彼の唇にちゅ、とキスをして、僕は続けた。
「さすが淫乱くんだよねえ。まさかラップ越しにマンコ舐めてっておねだりしてくるなんて」
「そ、れは……季春が舐めたいって言ってた……から。だからいろいろ調べて、だな……」
「うんうん。いっぱい舐めてほしくてシート注文したんだもんねえ。やなぎはえっちなこと大好きだから」
くすくすと笑いながら、昨晩のことを思い出す。いつものようにマンコを指で弄っていると、やなぎがオーラルセックス用のシートを注文したと言ってきたのだ。そしてついでに、ラップ越しに舐めるのも大丈夫そうだという知識を得たと続けた。
(ほっぺを赤くして期待した目で僕を見ながら、シートが届くまではラップ越しなら舐めてもいい、なんて言ってきて……)
たしかに僕はよくマンコを舐めていいか聞いていた。ゲーム内ではもう数え切れないくらい舐めているし、正直かなり感触もいいし楽しい。だけどそれはあくまでゲームだから。僕だって現実におけるリスクは承知している。
それに実際のところ、聞きはしていたけどやなぎが嫌がるなら本気でするつもりはなかった。駄目だと言いながら恥ずかしがる彼が可愛くて、冗談半分にからかっていただけ……はずだったのに。
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