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番外編③ 新しい日常はすぐそこに(攻め視点)②
「……お前だって、すげえ興奮してただろ」
むっとしながら、やなぎがぽつりと呟く。その言葉に、僕の舌に昨日現実で味わったアナルの感触が蘇ってくる。
ゲームのアバターよりも遥かにいやらしくて可愛くて、蠱惑的な後孔にラップ越しに何度も口づけた。熱く柔らかい穴のしわを伸ばすようにねっとりと舌を這わせば、気持ちよさそうにヒクヒクと収縮するマンコ。ナカに浅く舌を突き入れれば、きゅうきゅうと嬉しそうに締めつけてきた。舌先で感じた媚肉の熱さや、穴を思いっきり吸い上げたときの甘美な嬌声を思い出し、身体が熱くなっていく。
無意識のうちに生唾を飲み込み、後孔に触れていた指に力が入ってしまった。
「んぁ゛っ♡ ははっ、季春……すっげえエロい顔してる……♡」
「やなぎが、昨日のこと思い出させるから……♡ ねえ、今からマンコ舐めていい?」
熱い吐息を漏らしながら囁くと、やなぎは熱い瞳をしながらも、駄目だと言った。
「ラップないし、それに……今日は出かける、から」
「ふうん? こんなにやらしい顔して、マンコひくつかせてるのに……出かけられる?」
穴のフチをひっかくように指の腹で撫でると、マンコがちゅうちゅうと指に吸いついた。やなぎの吐息も熱くなり始め、下半身に目をやれば彼の下穿きの膨らみが大きくなっていく。
「う……でも、家電とか、見に行くって、約束……あぁっ♡」
「来週にすればいいじゃん。今日はこのままずーっとイチャイチャしよ?」
「先週も、そうやって……んぅっ♡ 今週こそ、出かけるって……っ♡」
「あは、そうだったねえ。でも、今日はさすがに出かけるのつらいでしょ」
もう片方の手をTシャツの裾から滑り込ませ、くにくにと乳首を転がす。やなぎは僕の腕を掴むけど、あまり力が入っていない。口では拒むようなことを言うけど、結局やなぎは快楽には抗えない。先週もそこにつけ込んで1日中ベッドの中で愛し合ったのだ。
だから今週こそは出かけたいとやなぎが言ったので、昨日のセックスは控えめにするはずだった。なのに彼がアナル舐めを提案したから、先週以上に激しく抱いてしまったのだ。あんなに激しいセックスは初めて抱いた日以来かもしれない。
僕自身あんなに興奮するなんて予想外だったけど、正直あれは出かける予定の前日に提案するものではないと思う。
「でも、ベッドとかも、見に行きたいし……は、ふっ♡」
「それこそ急ぎじゃないじゃん。しばらくはこのベッド使うんだから」
「そ、だけどぉ……ぁっ♡ こんな調子じゃ、あっという間に引っ越しの日に、なりそうで……っ」
「ふふ、たしかにそうかも」
――そう、家電やベッドなどを見に行くのは引っ越しのため。現実でも同棲することにやなぎが同意してくれて、新居も決まった。
ある程度の家具や家電はお互いの家から持っていくけど、古くなっているものはこの機会に新しく買うことになっている。ベッドもひとまず今使っているものを持ち込んで、引っ越したあとにもっと大きいものを買う予定だ。
やなぎが同棲の準備に積極的になってくれているのは純粋に嬉しいけど、それはそれとして今日はもう出かける気がなくなってきていた。このまま丸め込んで、今日も夕方まで愛し合いたい。そう考えながら、僕は囁く。
「ねー、やなぎ……イチャイチャ、したくない?」
「したい、けど……ぁぅっ♡ でも、俺……ん……っ♡」
「うん?」
なにか言いたげなやなぎの言葉を聞くべく、僕は少しだけ愛撫を緩める。はふはふと息を乱しながら、彼が口を開いた。
「引っ越しの準備ってことで……今日こそ季春と外でデートできるの……楽しみにしてたんだけど、な……」
顔を真っ赤にしながらやなぎが言った内容に、僕は愛撫していた手を完全に止めた。まさか彼の口から、外でデートなんて言葉が出るなんて。夜に人気のない場所で手を繋ぐことすらためらっていた彼が、だ。
口角が上がっていくの感じながら、僕は口を開く。
「そういえば……ゲームではいっぱいしてるけど、現実ではあんまりデートしてなかったねぇ」
僕の言葉に、こくんとやなぎが頷き肯定する。たしかに外でのデートは彼が恥ずかしがるかもと思いほとんどしてこなかった。たまに外食に行くくらい。
一応僕にも、一緒に出かけたい気持ちは少なからずある。でもそれ以上に、せっかく会えるのだから現実で身体を繋げたい気持ちが勝りずっと家で愛し合ってばかりだった。
「誰かになんか聞かれてもルームシェアとか言えば……変に思われないと、思うし……だから……」
わざわざ聞いてくる人も少ないと思うけど、人の目を気にしてしまうやなぎなりに考えた結果なのだろう。同棲だけじゃなくデートにも積極的になってくれたことがたまらなく嬉しくて、胸が多幸感でいっぱいになっていく。
「……わかった。デート行こっか。だけどその前に……」
僕は愛撫していた手をやなぎの背中に回し、ぎゅうっと抱きしめる。ぐり、と己の股間を押しつければ彼の身体がビクッと跳ねた。
「は……? おい、なんでデカくしてんだ……?」
「キミが可愛いこと言うからじゃん。ね、デート前に1回だけ……シよ?」
囁いて耳に息を吹きかけると、やなぎは短く声を漏らす。再び片手を下穿きの中に滑り込ませてお尻をむにむにと揉み、耳の中に舌を突き入れる。
「ねえ、やなぎも身体熱くなってるでしょ? 1回だけだから、ね?」
耳をねっとりと舐め、ダメ押しで囁けば――やなぎが小さくため息をつく。
「……1回だけ、だからな……♡」
そう答えたやなぎの顔は、すでに淫らな期待に満ちていた。
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