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恐怖を越えた声8

 レオニスさんはやわやわと俺の自身をさすってくる。手つきは優しくて、それでも俺は他人に初めて触られたということもあり、射精感が高まっていく。 「も……ダメ。そんなことされたら……」 「されたら?」 「イッちゃ、う……」 「イきそうなら行けばいい。いくらでも気持ちよくしてあげるよ」  いくらでもって……。こんなことを繰り返したら、おかしくなってしまう。大体、こんな性体験はこの歳で初めてなんだ。大学の友人の中には既に経験があるのも少なくない。高校生のころに初めて経験したっていうのもいるのだ。でも、俺はなかった。高校時代は受験勉強で忙しかったし、大学に入ったら今度は課題やら何やらで忙しい。つまり、誰かと付き合う精神的ゆとりがなかったんだ。  レオニスさんがオレをさする手が早くなり、俺は我慢できなくなった。 「はな、して……イッちゃう……」 「イッていいぞ」  レオニスさんの声を合図にしたかのように、俺は達した。自分でヌクのとは違って、人の手でイカされるのは体力が消耗されるのか、ゼイゼイ言ってしまう。 「イッたばかりのところ申し訳ないが、私もイカせて貰えないだろうか」  レオニスさんのモノに目をやると、大きくて俺は言葉を失ってしまった。確か、男同士は尻を使うというのを聞いたことがある。え? もしかして、あんなデカいのを入れられるのか? そう思ったら怖くて少し震えてしまった。レオニスさんはそれに気づいたのだろう、苦笑を浮かべた。 「大丈夫だ。今日は最後まではしない。それならいいか?」  最後までしないと聞いて俺はホッとした。でも、それならどうするんだ? フェラ? 俺が口でイカせる? それとも手で? 俺がそう考えていると、レオニスさんはレオニスさんの自身とオレを、俺に握ってくれと言われる。いや、言うのは簡単だけど2人の自身をまとめて手で持つなんてことはなかなか大変だ。そして俺が握りきれない部分は、レオニスさんの手がフォローしてくれる。そして互いのモノを擦り合わせると、先ほどよりも気持ち良さが半端ない。 「ん……」 「気持ち、いいか?」  レオニスさんは気持ちよさそうな声で聞いてくる。それに俺は頷いて言う。 「ん……気持ち、い……」 「もっと……気持ち良く、なって……くれ」  その言葉を聞いたからか、俺は先ほどよりも快感が強くなっていく。 「あぁ。いい……」 「気持ち、い……いか」  そう俺に問いかけてくるレオニスさんの声は、かなり余裕がなさそうだ。そういう俺も余裕ないけれど。ていうか、レオニスさんのモノと擦り合わせるというのは、俺のだけを擦り合わせるのとは気持ち良さの度合いが違う。もう、言葉を発するのもしんどくて、俺はゼイゼイ言いながら、気持ち良さに酔っていた。人とする、ということはこんなにも気持ちのいいものなんだな。とぼんやりとした頭で考える。ダメだ。もう我慢できそうもない。 「あ、ダメ……イッちゃう……」 「もう少し我慢できないか?……私も、もうすぐ、イクから……」  耳元でレオニスさんがそう言うと、俺は腰からゾクゾクと快感がのぼってきた。 「あん……み、みもとは……ダメぇ」 「……気持ち、いい……のか」  レオニスさんのその言葉に、俺は何度も頷いた。 「ん……あぁ。イク……イッちゃうぅ」 「私も、イき……そう、だ。……イケ……」  レオニスさんにイケと言われて俺は2度目の精を放った。そして、それから少ししてレオニスさんも精を放った。2人分の精液で手はぐしゃぐしゃだ。でも、2度もイッたからか足に力が入らなくて、立つことができない。少し待ってからにするか、と思っているとレオニスさんは立ち上がり、洗面所へ行くとタオルを濡らして持ってきてくれる。俺はもう力入らないのに、レオニスさん凄いな。ってレオニスさんイッたの1回か。 「タクヤ。無理をさせた。大丈夫か?」 「今は立てないけど、少し休めば……」 「無理をしなくていい。疲れたら寝てもいいから」 「部屋に、戻らなきゃ」  手を拭きながらそう答える。寝てしまうわけにはいかない。 「ここで朝まで寝ても構わないのだぞ。というか、むしろそうして欲しい」  そんなこと、いいんだろうか? あ、でも結婚するのならいいのかな? そう考えるとなんだか嬉しくて、俺はレオニスさんにすり寄っていってしまった。好きな人と結婚する。そんな当たり前のことかもしれないけど、相手がみんなが尊敬する伯爵様だなんて俺には分不相応だと思いながらも嬉しいんだ。そう思うと、俺は顔の筋肉に力が入らなくなってしまった。 「レオニスさんも、寝ましょう」  そう言って目を開けると、レオニスさんも嬉しそうな顔をしていた。 「そうだな。寝るか」 「……はい」  レオニスさんの嬉しそうな声に俺は返事を返して、目を閉じた。体の右側にレオニスさんの体温を感じて心地良い。そう思っているとレオニスさんは俺の体を抱きしめてきた。それが嬉しくて、レオニスさんの胸元に顔を埋める。洋服の上からでは感じない筋肉に覆われていて、同じ男として羨ましい。そして、レオニスさんの胸元は、レオニスさんの匂いがして、それが心地良くて、俺の眠気はピークに達し、夢の世界へと旅立っていった。  

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