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第14話 過去と今後
モリタリングルーム
手の上にあるうさぎさん。左目は黄色右目は青のオッドアイ。前のうさぎちゃんは両目ともブルーの、枕ほどの大きさで抱きしめて寝てた。今のうさぎさんは手乗りサイズでふかふかのフワフワ。
そら「ふふっ」
ポロポロと涙が出る。うさぎさんが居るという事はさっき見た画像も夢じゃ無い。ちょっとしか見れなかったが、これでも一応画像診断やってる。分からない訳ないし、タブレットの光で痛みが出たのも症状の1つだ。獣人症は頭部に獣族の耳ぽいのが生える。これは体質異状で痛覚や触覚は有るが聴覚は無い。だがごく稀に人耳が体内に吸収されたり、剥離する事がある。この場合、聴覚は失われるか獣耳に聴覚が移行する場合がある。俺は人耳が剥離し、獣耳に聴覚が移行した組。だがこの聴覚の移行は脳内の変異異状。脳血管細胞が分裂増殖し要らない脆い血管がいっぱい出来た。その血管はちょっとの衝撃で切れやすい。本当に要らない血管を塞ぐ手術を何度もやった。必要な所に血が少ないと異状が出る。多く行ったら?これも異状が出る。今回開いたのが多く行かない様にした所。でも、この治療すごい苦手!!またやるなんて考えたく無い!!
つき「そら君 お腹診せて」
ビックリして握ってたうさぎさん布団に思わず入れたのに、ベットに座って一瞬で布団剥がされた。
そら「まって さっき診たじゃん!」
つき「うん 今度は聴診させて」
そら「えっ うっいやっ」
つき「うん すぐ済ますから
そら君 うんちいつ出た?」
そら「、、、」
つきにぃってこう言うの平気で聞いてくるよなぁと、現実逃避してたのに。ぐりっグリッてお腹力いっぱい押してくる。
そら「〜いったい 痛いって!」
つき「うーん 昨日も今日も出てないけど
触診しても付かないし お腹の具合どう?」
バシッと足を叩いてた。あーそんな報告聞きたくなかった!!カラスと似てないと思ってたけどこうとこめっちゃ似てる。今も「叩いたら痛いよ」なんて言いながら人のお腹グニグニ揉んでる。
そら「やめて! 出るじゃん!」
つき「うん 出して良いんだよ?
我慢してたの?」
そら「、、、勝手に触ったら怒るでしょ」
つき「うん? 自分で外したらダメだよ?」
そら「やっぱ怒る〜 今取っておいて!」
つき「うん トイレ行こっか」
そら「外してくれれば1人で行ける!」
つき「うん 頭の詳しい検査するまで
1人行動禁止になったよ
移動する時は誰か呼ぶんだよ」
そら「は? そんなの んっ」
グルギュルーってお腹が鳴る。揉まれたから下ってきたんだと思うけど。部屋の中のトイレに抱っこで連れて行かれる。
つき「今プラグ取るね」
え、今プラグ取ったら大洪水なんだが?そんなのお構い無しに外される。ズルズルと便が出てくる。つきにぃが退出するの待つなんて出来なかった。いや?絶対出て行く気無い!今も変わらずしゃがんでる。なんなら俺が出した便をふむふむと見てる、確かに医者として排泄物チェックは有るけど、知りたくなかった一面だ。
そら「ん? 紙ないよ どこ?」
つき「うん ここないよ これで流すの」
そら「え? うわぁ〜」
生温かい水が飛んできた。誰だよこんな気持ち悪いの考えたヤツ、、、森多環許すまじ!!
そら「うっうっ あんなトイレもう行かない」
つき「ふふ ごめん ビックリしたね」
笑い事じゃないのに!!ん?またお腹揉んでくる。
そら「なーにい?」
つき「うん カテーテル外しても良いかな」
そら「本当! 今外してくれんの?」
つき「んー? 外したらトイレ行くんだよ?
コール押して誰かに付き添って貰って」
忘れてた行動制限かかってたんだった。それにあのトイレ!!
そら「うっ、、、け検査したら帰って良い?」
つき「ん? 検査って頭の?」
そら「そうそう!
検査するまで行動制限されるんでしょ
検査したら監禁も解除してくれるよね?」
つき「監禁っていや入院ね
検査した後なら一時帰宅は出来ると思うよ」
そら「、、つきにぃ、先生は帰るの反対?」
つき「反対してないよ
晦石先生がどう言うか分からないだけで
一度帰るのは良いと思うよ」
そら「じゃあ検査したら一旦帰るって
つきにぃが言ってね! キキに!」
つき「え? 俺が言うの? そらが言いなよ」
そら「んーん! だめ! て言われるから
つきにぃよろしく!!」
つき「え それはダメなんじゃ?
うん とりあえず検査の連絡入れとくね」
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