12 / 26

第3話 「事情」/「白とエメラルド」

夜が明けた あまり眠れなかった…。 昨夜のMilanの電話が気になる 「俺、このままこの部屋に泊まってていいのかな?」 Milanが用意した部屋の中を見回し、Yutoは不安を募らせていた 「はぁ…」 ため息をついて起き上がる 「お腹すいた…」 いろいろ不安はあっても腹は減るというもの Yutoは朝食を求めに町へ出ることにした テーブルの上ではその姿を白い花弁が静かに見守っているのだったーー。 ーー島のカフェーー カランカラン♪ 「สวัสดีค่ะ(サワディーカー)」 店員さんが手を合わせて挨拶してくれる 俺も挨拶を返す 窓際の席に案内された 奥の席には先客がいるようだ とりあえず、コーヒーとトーストを頼む 朝はこのくらいでちょうどいい 店内にも既にコーヒーの香りが漂っていた ーー店内・奥の席ーー 「そうなんです、私がホテルのロビーでくつろいでいるときにちょうど見かけて…」 「そのときは人違いだと思って気にしてなかったんですけど、その夜にも町で見かけたんです」 「なるほど、時間帯は何時頃でしたか?」 「夜の…8時頃でした」 静かな店内での会話。 男は女性の話を真摯に聞きながら、メモを取っていた。 「彼は夜の町で何をしていましたか?」 「それが、一人じゃなかったんですよ 相手は誰だか分からなかったんですけど親しげな感じでした」 「なるほど…」 Yutoの朝と平行して何かが動き出している。果たして平和な時間は続くのかーー。

ともだちにシェアしよう!