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第一話 うまい話には裏がある③
驚いて固まっていると、管理人によってソファに座らされる。ふかふかの背もたれによりかかって言葉の意味を咀嚼していると、彼はおれの股の間に座ってズボンを下ろし始めた。
「うわ、管理人さん!? ザーメンって……ほんとにザーメンですか? チンコから出る?」
「そー。このおちんぽから出る白くてどろっとした液体だよー」
下着も脱がされ、管理人はなんとも可愛い呼び方をしながらおれのチンコに手を添える。粗末なモノに整った顔を寄せ、形のいい唇が亀頭に触れた。
「んっ……♡」
「ふふ。ちょっと触っただけなのに反応してるね。かわいー」
「そりゃ、管理人さんみたいな人に触られたら……ぁっ♡」
唾液を垂らされ、根元から先っぽまで一気に舐め上げられる。温かくて湿った口内に包まれ、陰嚢を優しく揉まれてしまえばあっという間にチンコは硬くなって先走りを溢れさせてしまう。
「ん……はー、おいし♡ やっぱりロメルさんに住んでもらって正解だったなー。先走りだけでこんなに美味しいとか……期待しちゃうよ」
ちゅる、と先走りを舌で舐め取り飲み込んだ管理人がおれの目を見て微笑む。直接的な刺激に加え、熱を帯びた管理人の瞳が色っぽくてくらくらとしてしまう。早漏じゃないと思っていたのに、あまりの気持ちよさでもう限界が近い。
「はぁ、ぁあっ♡ んん、かんりにん、さん……! おれ、だめ、いく、も、出そうで……っ」
「いいよー。飲むからこのままびゅーって、ザーメン払っちゃおうね♡」
ぱくりと根元まで口で咥え、ちゅううっと強く吸い上げられる。おれは自分の服の裾を掴みビクビクと震え、絶頂を迎えた。
「ぁぁ……っ♡ い、イ、くぅぅ……っ♡」
ぎゅっと目を瞑り、ザーメンが放たれる感覚に浸る。長く息をついて、ぼんやりとしながら管理人を見た。彼は幸せそうな顔でもぐもぐと咀嚼するように口を動かしたあと、ごくんと喉を鳴らす。チンコにまた唇を寄せると尿道に残っていたザーメンまで吸い上げ、管理人は熱い吐息を漏らしこちらを見つめた。
「まろやかで、優しい味で……極上のザーメンだったよ……ロメルさん♡」
「は、はひ……? ありがとうございます……?」
まだ余韻が抜けきらずソファに背を預けぐったりとしていると、隣に管理人が座ってきて優しく腰を抱かれる。
「ねー、ロメルさん。今月分の家賃は今ので払ってもらったんだけど……よかったら、来月分も全部ザーメンで払っちゃわない?」
囁くような甘い声が耳に届く。管理人の言葉の意味を考えると、つまり金を支払わなくてもいいということだろうか。だが、この部屋に入ったときからの疑問が浮かぶ。
「えっと……管理人さん、そもそも家賃がザーメンってどういうことですか?」
「ん? あーそうそう。ロメルさんには催眠効かないみたいだから説明しないとねー。このアパートメントにかけた催眠魔法で、みんな家賃としてお金と一緒にザーメンを払ってもらうようになってるんだー」
「催眠……?」
管理人は説明を続けた。このアパートメントの中にいる間は、催眠魔法の効果で住人はザーメンを家賃として払うことになんの疑問も持たないようになっているらしい。
月に一度の家賃の支払い日――つまり今月なら今日、管理人にそれぞれ金を支払ったあとチンコを扱かれていることに彼らはまったく気づいていないのだ。つまり、昼に会った住人もチンコを扱かれたあとだったわけだ。
なんでザーメンを、とか大丈夫なんだろうか、とか考えているおれの思考を遮るように管理人が太ももを撫でてくる。そういえばまだ丸出しだった。
「まだ仕事決まってないんだよね? オレはお金よりザーメンで払ってもらう方がとーっても嬉しいし、ロメルさんはお金の節約ができる。いいと思わない?」
とても魅力的な提案だ。金の心配もあるが、それよりも目の前の管理人に先ほどのようにチンコを扱いてしゃぶってもらえることに胸が高鳴る。昔から女性より男性にときめきがちだったおれにとっては夢のような話だった。
「お願い、します……! おれのザーメンでよかったら、いくらでも払います」
「よかったー。じゃあさっそく……」
管理人がチンコに触れたと同時に、ぐううう、という音が部屋に響いた。発生源は、おれの腹。そういえばもうすぐ夕食の時間だった。家賃のことが気になって昼飯も減らしてしまっていたので、盛大に腹の虫が主張している。
管理人はくすくす笑いながらおれの服を整えてくれた。
「うん。先にご飯だねー。オレが作るから一緒に食べようか」
頬が熱くなるのを感じながら、小さく頷いた。
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