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第二話 楽しい家賃支払日④
これはいけないことだ、頭ではそう理解しているのに、自分を止められない。いや、止めたくなかった。あの日から数週間、おれはだんだんおかしくなっていっている。
自室のベッドに座るおれの横には、白濁が注がれた瓶。もちろん、ジュードさんの濃厚ザーメンだ。瓶の蓋を開け、慣れた手つきでたっぷりとすくって自らのチンコに垂らす。すでに緩く勃ち上がりはじめていた肉棒は、ぬるぬると彼のザーメンに包まれさらに大きくなった。仰向けに寝転がり、空いた手でさらにザーメンをすくって指ごと舐める。
「んん~~っ♡ おいひ……♡ きもちいい……っ♡ あん、ジュードしゃん……っ♡」
口いっぱいに彼を感じ、チンコに白濁を塗りたくる。おれはすっかり、ジュードさんのザーメンの虜になっていた。食べるだけじゃ物足りなくて、オナニーに使うほどに。
引っ越してきてから3、4日に1回はジュードさんに絞り取られるため、以前ほどオナニーの回数は減っていた。だけど、最近はどうしてもムラムラすることが多くなってたまに自らを慰めている。ジュードさんに言えばこれに出してね、と空き瓶を用意して絞ってくれるだろうけど、性欲処理のためみたいで気が引けて言えずにいた。
最初は買い集めたエロ小説を使って慰めていたのに、だんだん小説の相手役をジュードさんで思い浮かべるようになり……気がついたら彼のザーメンをチンコに塗りたくってしまっていた。今では小説を手に取ることなく、妄想とジュードさんのザーメンだけで気持ちよくなってしまっている。
そして今日、おれは一線を越えるつもりだ。あんなに、これだけはだめだ、やっちゃいけない、と自分を律していたのに。元からかっこいいのに、日に日にかっこよさが増して見え、向けられる笑顔が頭から離れなくてついに理性が飛んでしまった。
追加でザーメンをすくって指に絡める。白濁をまとった指を、完全に勃ち上がった竿の下、陰嚢のさらに下の――尻穴に当てた。浴室できれいにした穴にぬりゅぬりゅと指を塗りつければ、くぱくぱと収縮し出す。
「ジュードしゃ、ごめんなさ……っ♡ おれ、入れましゅ……♡」
つぷ、と指を1本、尻穴に侵入させる。初めて異物を入れるナカは固く閉じていた。だが、入っていくのがジュードさんのザーメンだと認識すると、尻穴はゆっくりとほぐれていく。第2関節までナカに収めると、おれは深く息を吐いた。
エロ小説ではあんなにぱくぱく咥えていたが、現実は指1本でも苦しい。だけど、ジュードさんのザーメンがナカにあると思うだけで、多幸感で胸がいっぱいになる。一度指を引き抜き、さらにザーメンを足して再度ナカに入れると、尻穴からぬちゅ、といやらしい音がした。
「はぁ……♡ ジュードさんのザーメン♡ きもち……♡」
チンコを擦りながら、尻穴に入れた指もザーメンを塗り込むように動かす。次第に先走りが混じってさらに粘度の高い音が耳に入る。いやらしいにおいが部屋に充満して、たまらなく興奮した。
目を閉じて、ジュードさんを思い浮かべる。脳内の彼が優しく微笑んだ。
『お尻で気持ちよくなれてえらいねーロメルさん♡ かわいいよ♡』
「はひっ♡ おしり、きもちいれしゅ♡ あん、指っ、とまんない……っ♡」
『うんうん、いっぱいぐちゅぐちゅして気持ちよくなろーね♡』
妄想の中の彼が優しく囁く。解れてだんだん物足りなくなってきたナカを2本の指で擦る。小説に書いてあった前立腺とやらはよくわからない。でも、内壁にぬるぬるとした白濁を塗り込むだけで気持ちよくてたまらない。
「あ、ぁーっ♡ ジュード、しゃ♡ は、ぁんっ、きもちい……♡ ジュードさん……すき……しゅきぃぃ……ッ♡」
『おちんぽイキそう? シコシコしてザーメン出そうねー♡ かわいいよ、ロメルさん♡』
彼の笑顔と声を思い出しながら亀頭を捏ね回し、ぐちゅぐちゅと竿を擦り上げた。
「ジュードさん、好きっ、あぁっ♡ しゅき、んんっ! っぁ、イク、イくぅぅ~~……ッ」
勢いよくザーメンが放たれ、腹を汚した。さすがに愛読書の主人公たちみたいにいきなりナカでイクなんてことはできなかったな、と指を引き抜きながらぼんやりと考える。とろりと穴からザーメンが垂れた。
(中出しされたみたいだ……)
そんな考えが浮かび、乾いた笑いが口から漏れた。身体に力が入らなくて、ぼんやりと天井を見つめ深いため息をつく。
今日のオナニーは今まで一番気持ちよくて――今までで一番、虚しく感じた。
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