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第6話 クソ痛ェじゃねぇか、このカス!!

「突撃ぃぃ!!」  思っていたよりも早く突撃命令が出て、防弾盾を所持している若手制服警官プラス巡査達は、立て籠もり中の建物に勢いよく侵入していく。  普通なら特殊訓練を受けた警察官がする事件なのではと思いつつも宗近も後になり続く。  パァンッと銃撃球が防弾盾に当たる音がしたため、本当に立て籠もり犯人は銃撃してくるのかと警官達は怯む。  だが怯んだのは警官達一方だけではなく、いきなり突撃された犯人達も怯んでいた。 「丸石、右だ!!」  小川巡査部長の声で宗近は右側を警戒して見ると、犯人が被害者の子供を強引に引っ張り建物の奥に逃げ込もうとしている。  正義のために警察官になったわけではないが、流石に被害者を守らなくてはと、宗近は防弾盾を向けたまま犯人の一人に突っ込んだ。  体格のいい警官に壁まで勢いよく押しつぶされた犯人は骨折したのではという鈍い音ととも倒された。   その隙に子供を守るように小川巡査部長らしき警官は防弾盾を向けて救出した。 「被害者確保!!」  そこからの警察官達は一斉に犯人達を潰していく。  銃弾が切れた、と思い宗近はようやく怪我もなく生き残れたことに安心しきった、そのとき銃撃音がして腹にピリッと激痛を感じた。  至近距離からの銃撃により、防弾ベストを着ていても蹲るほどだったが、岩永警視正(スキナヒト)に良いところを見せたい、そんな邪な思いから防弾盾も忘れて犯人を背負い投げた。 「クソ痛ェじゃねぇか、このカス!!」  宗近の低音ボイスが建物中に響くと同時に、犯人はその衝撃に受け身を取れず、鈍く崩れ落ちる音も響く。  その犯人は立ち上がり抵抗することはなかった。

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