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第16話 大問題。
自宅に帰ってきた宗近は、玄関前に大きな荷物が届いているのを確認し、部屋に入れ梱包を解いた。
ようやく念願の岩永のポスターを額縁に入れることができ、満足気にそれを壁に立て掛ける。
帰ったら自慰行為 を楽しむ予定だったが、等身大の岩永を知り予定を変更することにした。
「本当の誠人さん。……俺は貴方を知ることが出来て良かった」
理想の岩永 誠人は清らかな女神のような男性象を想像・妄想していたが、実際は雄味のあるマゾヒストだった。
理想とはかけ離れていたが、岩永の本性も知れたし、一日でそれなりに親しくはなったと感じていた。
『礼』と称して、彼を一度抱けることが、本当に楽しみ過ぎて自慰行為 どころではない。
問題なのは岩永との今後の関係だった。
岩永を抱けるのは一度きりだ、下手に抱いたりしたら予告通りに殺されるに違いはなかった。
もし一度抱いて岩永が気持いい思いをしたら、もしかしたら二度三度があるかもしれない。
だがここで大問題があることに気付いた、宗近はまだ童貞だった。
男同士以前に女性との経験すらないのだ。
さすがにこれは不味いと思った宗近は今更になってスマホでセックスの仕方を調べるのだった。
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