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第23話 目の保養を通り越した毒。
何もせずただ見つめてくる宗近の視線が急に視姦されている気になり、岩永の身体が火照るのを感じた。
その身体の火照りの原因は視姦されたことによる怒りの熱だと判断した岩永は、ムキになり宗近に向かった。
「っ、この僕を視姦するなんて、とんでもない変態だ!!」
この宗近の凝視は性行為の最初のアクションが分からず、ドギマギしながら岩永を見詰めていただけなのだが、勘違いした岩永は何故かそう判断してしまっていた。
「見ている前で服を脱げとは、……とんだ悪趣味だ」
そう言葉を放った岩永は、宗近と視線を合わせないようにしながら服を脱ぎ始めた。
何も宗近は言ってないのだが、目の前でストリップが始まってしまったことに内心は慌てながら、それでも見ずにはいられない、鼓動を高鳴らせながらその岩永の姿を見ていた。
こんなに動揺していても、まだ感情が表に出ない彼の鉄面皮ぶりは相当だった。
ワイシャツだけの姿になった岩永を見て言えることは、思った以上に自分は興奮しているということ。
宗近はワイシャツのみになった岩永の全てが見たくて、興奮気味で言った。
「出来たらワイシャツも脱いでください」
『僕を自らは乱さないなんて、どれだけのサディストなのだ』、と、半ば興奮気味で岩永はワイシャツのボタンを震える指で一つ一つ外していく姿は目の保養を通り越して、毒だと思った。
その彼の膝が震えていることに気付き宗近は支えようと、肩に触れると、その彼の身体が後に後ろにあったベッドに勢いよく倒れ込んでしまった。
「……ま、丸石」
まさに自分が岩永を押し倒した形になってしまい、『こんなことをしてしまった自分は殺されるかもしれない』、と、そう思いながら宗近は岩永を起こそうと手を差し伸べるが、岩永の手か絡んできてそのまま倒れ込み、綺麗な顔が目の前に迫る。
気付くと岩永と自分の唇が重なっていることに気付き、宗近の心はパニック状態だった。
「……僕をこんなにした責任、取るよな。宗近」
先程まで怒っていたはずの岩永の表情は艷やかでとんでもないほどの色気に満ちていた。
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